2025.05.03
♪ 雪解け間近の 北の空に向かい 過ぎ去りし日々の ・・・
今年は1925年にラヂオ放送が始まって100年の節目で、
4月29日の昭和の日には、懐かしい話題がテレビやラヂオで
取り上げられていた。昭和という時代は戦争への道から敗戦、
焼け野原からの復興、そして高度経済成長を成し遂げた。
振り返れば希望に満ちた良き時代に映るが、実際には経済格差や
日米安全保障条約に対する反対運動、労働組合によるストライキ
長期化など、立場の違いからくる断絶は激しいものだった。
ベトナム戦争反対や大学紛争も東西冷戦時代を象徴していた。
物事には表と裏が有るように、昭和時代も光もあれば影もあった。
しかし、思い出として残っているのは、良き時代の昭和だった。
今は価値観が多様になり国を挙げて同じベクトルに向かう事も
無く、正しいかも知れないがバラバラな社会になった。
スマートフォンの普及により情報通信手段も改革され、テレビ・
ラヂオや新聞はオールドメディアとも呼ばれるようになった。
オールドメディアで育った私たちでも、テレビは見るに値しない
番組が多く、ラヂオの方が見直されている。
新聞はといえば、正しく公平な報道姿勢から外れ、結論ありき
の論調が目に付くようになった。戦前・戦中の報道姿勢を反省し
占領軍による新しい教育と相まって、正しくない自虐史を国民に
植え付けた。過去を否定することから戦後歴史観は始まった。
64年に亘る長き昭和は激動の歴史だったが、世代を超え共に
生きた時代でもあった。スマートフォン普及以降ニュースも
音楽も極めて個人的なものに変わった。同時代を共有することが
難しくなり、令和の人々は孤独を生きている。
堅香子の 花咲く北の越の野を おもひて雪の消えん日を待つ
(柊二)
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