会長ブログblog

2022.09.03

二百十日

♪ 涙があふれる悲しい季節は 誰かに抱かれた夢を見る 泣きたい・・・

今週は朝晩肌寒い日もあり、猛暑に悩まされた今夏も季節が進んでゆく。
気が付けばもう9月。コシヒカリの稲穂も黄金色に変わり今年も刈り入れは
早くなりそうだ。米に限らず、農作物の収穫時期と台風が重なる二百十日や
二十日を迎える今頃は天気を神に祈るしかない。

出穂からの通算気温が1000度に達する頃が収穫時期だという。魚沼の
出穂時期は平場では8月初旬、山間地では10日頃になる。平均気温が
30度くらいなら33~4日かかるが、猛暑日が多ければ30日かからずに
到達する。田植え時期にもよるが気温が高めの最近は稲刈りも早くなる。

今頃は秋を迎えるというより過ぎ去ってゆく夏を惜しむ。夏の終わりは
そこはかとない寂寥感に包まれる。海にも山にも行かなかった事を少し
後悔しながら、夏をやり過ごすのはここ数年来同じだ。季節感が行動に
表れない生活を送っていては感動する事も少なくなる。

芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋など、秋は何かと活動的に
なる季節だ。近年の夏は猛暑が多く、熱中症に気を配らなければならず
天気予報でも警報を出して行動制限を呼びかけている。本来なら活動的な
夏のはずが、外出を控え屋外スポーツは避けるよう呼びかけられる。

しかし、芸術や読書は春でも夏でもいつでもやっている。勿論スポーツも
四季を通じてやっているし、食欲も季節とは直接は関係ない。にも拘らず
秋が特別なのは、夏が過ぎ様々な活動に適する気候となるからだろう。
秋はどんな活動にも合わせやすい季節だということを物語っている。

季節感が希薄になったとはいえ実りの秋だから、新米が出回るのは秋だし、
果物やキノコなども収穫の時期となる。農林産物のみならず、秋刀魚や鮭、
マス、鯖などの回遊魚も秋に美味しくなるものが多い。やはり、食欲の秋
といわれるのは、然るべき理由が有るからという事か。

月見れば 千々にものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど(千里)


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