株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

啓蟄

記録的な大雪の1月と、記録的な小雪の2月が過ぎ、なごり雪の中で啓蟄を迎える。

この時期、積もった雪が汚れてゆく景色はあまり美しいものではないが、白一色の
モノトーンの世界から少しずつやわらかな色が起きだして来る。 
冬の間、音の無い静かな世界が、息を吹き返すように活動を始める水の音や風の匂い
からも春の足音を感じる。

こうした自然の営みは変わることなく続くが、人間社会は時代とともに変わる。
大学入試では携帯電話メールで解答を得る不正が行われたという。
それも、漢字の読み書きや歴史の年号・人物名といった単純なものではなく、数学の
数式も含む解答や英作文だというから大胆だ。

電話会社の発信履歴と受験者名簿から犯人は特定され逮捕されたが、携帯電話を
試験会場に持ち込めるのなら、このような事態は予想できたはずだ。
そういえば大相撲の八百長問題でも、携帯電話のメールから証拠があがった。
情報伝達の革命が新たな犯罪の手法となったり、消せない証拠になったりする。

チュニジアから始まった、北アフリカから中東にかけての一連の民主化運動と云われる
反政府活動も、驚く事にはインターネットのフェイスブックが情報発信源だという。
革命には常に指導者あるいは英雄がいるが、今回はそうした傑出した人物は居ないのに
いきなり大衆行動へと動き出している。

貧困や独裁、あるいはその両方が底流にはあったというが、インターネットの書き込みが
この革命を指揮したようだ。 今になればアメリカを中心とする諸国や国連も人民の側に
付くが、なぜ今まで傍観していたのだろう? それも一国や二国の話ではなく、これほどの
国々に連鎖してゆくからには相当の潮流はあったはずだ。

一方、かの国々のマスコミはいままで何を報道してきたのか? 不正や独裁、貧困が
人民の生活を虐げていたのなら、その事を何故国際輿論に訴えなかったのか?
そう出来なかった理由は有ったのだろうが、発信源の特定が困難なフェイスブックという
パーソナルな媒体によって達せられた革命が暗示する未来はある意味怖い。

3月は別れの月、卒業、転勤、退職、そしてもう少しで季節も冬から春へと変わる。

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