2019.11.30
この所の冷え込みで、例年より遅い初雪が県内各地で観測された。
魚沼市内も山間の集落では一昨日から観測されたが、小出では昨日の朝、
明るくなってからチラチラと舞い降りてきた。昨夜からの本格的な降雪で
今朝は一面の銀世界となり、景色が一変した。様ざまな気象現象がある
中でも、初雪ほど季節感に富んだ分かり易い現象は無い。
早いもので今日で11月が終わり、令和元年も残すところ1か月となる。
師走の声を聴けば毎日が慌ただしく過ぎ、あっという間に年の瀬を迎える。
今年は平成から令和に改元が行われ、新たな時代が始まった。昭和が戦争と
経済成長の時代だとすると、平成の30年間はどんな時間だったのだろう。
ベルリンの壁が壊され、ソビエト連邦の崩壊により東西冷戦構造も終焉を迎え、
新たな平和な時代が始まると思ったら、宗教間の対立や地域間紛争が絶えず、
世界中でテロリズムが横行する時代になってしまった。地球人口は増加を
続け、僅か30年で20億人以上も増え70憶人を超えた。
現在でさえアフリカを初め多くの地域では、食料や水が不足しているのに、
今後20年余で90憶人に達する見込みだという。水と食料は必ず不足する
時代がすぐそこに迫っている。我が国を除く多くの先進国は、農業国でもあり
食料自給率は高く、主要農産物を輸出している。
一方、わが国では農業を産業に位置付ける事が進まず、専業農家数はごく僅かで、
規模も小さい。大半が非効率な小規模兼業で、農機具メーカーや農協に貢献して
いるに過ぎない。近い将来、豪雪地魚沼の水と食料生産基地としての農地の価値が
再評価されるだろう。その時のためにも優良農地を維持しなければならない。
地球環境の危機が目の前に迫っているのに、国会では「さくらを見る会」の
招待客が多いとか、政治家の選挙利用だとかが問題となっている。平成と云う
時代を振り返れば、失われた20年とも30年ともいわれた。失ったものは何
だったのか。「失ったものは希望だった」という厳しい見方もある。
冬の来し 越後の山は野ざかひの 端山の奥に白くつらなる (柊二)
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