会長ブログblog

2019.11.09

ディスティネーション・キャンペーン

今週初めには、越後駒ヶ岳と中の岳に例年より遅い初冠雪が見られた。

立冬も過ぎ、紅葉が病葉に変わり落葉するこれからが一番寂しい景色となる。
そんな中、今週もクマが人里に出没し注意喚起が呼びかけられ、明日に予定
されていた「魚沼コシヒカリ紅葉マラソン」も中止となった。出場選手と
ボランティア・スタッフの安全確保が保証されないという理由からだ。残念。

秋は行楽シーズンでもあり、特に魚沼は紅葉で有名な奥只見や枝折峠、浅草岳
などがあるのでトップシーズンでもある。10月からJRグループ各社と地元自治体
とで取り組む「DCディスティネーション・キャンペーン」が始まっているが、
度重なる台風被害と消費増税もあり、お客様の伸びは今ひとつというところだ。

今秋の台風被災地が新潟県に多く訪れていただいている周辺県であったことから、
その影響もある。今回のDCは新潟県と山形の庄内エリア(JR新潟支社管内)が
対象で、新潟県はこれで9回目のDCとなる。冬は毎年京都で決まりだが、新潟は
それに次ぐ多くの回数開催している。

今回のコーディネーターも前回同様、雑誌「自遊人」の岩佐十良氏が務め、
テーマは食文化。「日本海ガストロノミー」という事で、今どきの旅のテーマ
として王道といえる。新潟には自慢できる良い食材と、雪国ならではの伝統に
基づく調理法や発酵技術が多く、美食旅を呼びかけて誘客にあたっている。

雑誌「自遊人」では、私の実家でもある大湯温泉「友家ホテル」を何回も
掲載していただいた。「自遊人」は、独自の覆面取材に基き、施設の評価を
するので、掲載料など取らず公正な姿勢を貫く。数年前からは「里山十帖」や
「箱根本箱」などの旅館経営も行う観光事業者でもある。

来春からは銀山平にある後継者不足の旅館2軒も経営することになった。
魚沼に、いわゆるよそ者の岩佐氏が入ることで、既存のホテル・旅館に
良い影響を齎してくれることを期待し、今度はパートナーとして一緒に
観光地域創りの未来を探ってゆくこととなる。

星満つる 峠越え来て楤の木の 夜空に張りし 枝仰ぐかも  (柊二)


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