会長ブログblog

2019.11.02

文化の日

♪ 秋の夕陽に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中で 松を彩る楓や ・・・

明日は文化の日だ。明治天皇誕生日が起源で「天長節」と呼ばれた時代も
あったが、その後「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という日に変わった。
「昭和天皇誕生日」も「みどりの日」から「昭和の日」という祝日に変わった。
今年は改元が行われる前に令和天皇の誕生日が過ぎたので、この祝日は無い。

「文化の日」がらみで、レコードは文化とす「レコードの日」でもあるし、
文化と文具は歴史的にも同じ意味を持ってきた「文具の日」でもある。
11月03日をもじって「いいお産」の日でもあるそうだ。
それぞれの協会が制定したというが、はっきり言って何れも認知度は低い。

遅れていた紅葉も先週末には枝折峠や奥只見、浅草岳エコミュージアム辺り
が見ごろを迎え、次第に里に降りてくる。雪国の植生はブナやナラ、モミジに
カエデ、ウルシやナナカマド、ヤマグリ、クルミなどの広葉樹が多いので
赤や黄色に変化し文字通り錦秋の装で私たちの目を楽しませてくれる。

道路わきの法面や原っぱも季節に合わせて植生を変える。夏の終わり頃から
ススキが目立ち始め、秋が進むと一斉にセイタカアワダチソウが出てくる。
外来種が繁殖すると本来の植生が淘汰されるので嫌われるが、植物自身で
移動してきたのではなく、輸出入貿易による人間の仕業だ。

セイタカアワダチソウやオオハンゴンソウ自体には何の罪もないのに、
咲く場所や国によって嫌われる。ほとほと人間は罪作りだと思う。
雑草という名前の植物は無いし、それぞれの名前も人間が便宜上付けた
ものだ。色や形によっても好まれたり嫌われたりもする。

今週木曜の未明、沖縄の首里城から出火し、正殿、北殿、南殿など7棟と共に
多くの文化財も焼失したという。朝のテレビニュースで燃え上がる様子は、俄に
信じられない画だった。琉球王国の王宮として、行政府や文化芸術の中心として、
沖縄特有の桐油の鮮やかな朱壁が印象に残る、美しい宮殿だった。残念。

沖縄の哀しみは深いが、歴史上何度も再建してきた宮殿だから今度もきっと。


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