株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

飛び恥

昨夜は旧暦9月13日の栗名月だったが、雨雲に隠れ姿を見せてくれなかった。

大型で非常に強い台風19号が、今日から明日にかけて東海から関東を通過
する。気象庁は早期警戒を呼びかけ、交通機関は完全に麻痺状態となる。
先日の台風15号の被害が癒えない千葉県を、再度直撃する可能性が高い。
テレビでは、復旧に手も付いていない被災者の不安な表情が映し出される。

盛り上がっているラグビー・ワールドカップも今日の試合が中止となった。
進路からは少し離れている新潟県でも大雨や強風が予想され「新潟マラソン」
を始め様々な週末イベントが中止に追い込まれている。
魚沼市でも地域の体育祭から転じた「広神ふれあいまつり」が中止となった。

「体育の日」を含む3連休という事もあり、予約で埋まっていた宿泊施設も
キャンセルが相次ぐが、暴風雨による被害が予測されるのに旅行は無い事と、
何より交通手段が確保できないから仕方ない。JRや私鉄各社は新幹線を始め
在来線も計画運休を発表しているし、航空機も90%以上が欠航を決めた。

航空機といえば、この程「飛び恥」という聞きなれない言葉が出てきた。
飛行機の排出する二酸化炭素による環境負荷が鉄道の十倍以上に及ぶから、
500km圏くらいの移動は鉄道を利用しようという環境キャンペーンだ。
スウェーデンで始まった取り組みのようだが、ネーミングが良くない。

環境保護活動であるならば、鉄道利用を促せば良いだけであって、
航空機を利用するのが「恥」だというほど批判的になることは無い。
ヨーロッパのように陸続きなら、外国へ行くにも鉄道や自動車での移動も
可能だが、そもそも日本のような島国では陸路の限界があり不可能だ。

しかし、時間や費用の制約もあり簡単には飛行機離れは進まないだろう。
かつての大型ジェット機に比べれば、最近の中型ジェットは燃費も向上
しているし、何より鉄道建設に掛かった環境負荷が考慮されていない。
電力の自然エネルギー偏重もそうだが、大局的視点に欠ける提案だ。

ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し (朔太郎)