2016.05.28
来週6月1日は魚沼から行く「尾瀬ルート開通式並びに山開き」が行われる。
例年山開きは5月中旬に、片品・桧枝岐両村の持ち回りで行われてきた。
今迄の尾瀬山小屋組合主催から村の主催に変わり、自治体主催なら魚沼市
だけ外せない事から、時期は少し遅くなるが3市村の持ち回りに変わった。
今冬が極めて小雪だったことから尾瀬も季節が進み既に初夏の様相のようだ。
魚沼からの尾瀬ルートは北欧のフィヨルドのような岩肌がダイナミックな
奥只見湖を遊覧船で渡り、会津バスに乗り換えて登山口まで進む。
沼山峠のコースなら1時間程で尾瀬沼畔の長蔵小屋に至る。 水芭蕉や
ニッコウキスゲを始め四季折々の花々が登山客の目を楽しませてくれる。
今年から新たな祝日として「山の日」が制定された。 8月11日という設定は
大人は兎も角、夏休み期間中の子供たちには何とも勿体ない祝日だ。
海の無い県は有っても山の無い県は無い。 にも関わらず「海の日」に先を
越された山はさぞかし残念だっただろうが、ようやく日の目を見る。
登山は中高年を中心に人気が高いが、「山ガール」と呼ばれる女子も増え、
それに伴いウエアーやリュックなどもカラフルなものに変わった。
日本百名山や標高2000m以上もある本格的山岳登山もいいが、
集落から簡単にアプローチでき、短時間で登れる里山も近年人気だ。
そうした山々が田植えを終えたばかりの早苗がそよぐ水田に写し出される。
水が張られた圃場には、期間限定で上下のシンメトリーの景色が現れる。
昼は山々を写し、夜には田毎の月が昇る。 水田は主食米を収穫する目的
を通して、季節の風景を醸しながら生態系の維持にも寄与している。
原っぱや原野、小規模な湖沼がめっきり姿を消した現在、カエルやトンボ、
ドジョウなどの水生動物は田圃が無ければ生きてゆけない環境になった
そうした動物だけでなく、間伐や下草刈りによって生まれる植生もある。
人が手を入れる事で生まれる環境で、昆虫や鳥類も共生できる。
中山間地の里山や農地は人と自然、お互い補完し合う関係となっている。
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