会長ブログblog

2016.05.14

バラ色の人生

♪ Des yeux qui font bai sser les miens Un rire qui se perd ・・・

今夜はロータリークラブ主催の「シャンソン・コンサート」が文化会館で行われる。
毎年この時期に「春の宵シャンソンの夕べ」と称して開催しているが、今年は
佐々木秀実さんが出演する。 長く寒い冬が明け春を迎える喜びはパリジャンに
とって特別な意味が有り、それは豪雪地に暮らす私たちも同じだ。

ジャズボーカルにも言えるが恋愛をテーマに、季節の移ろいに自らの姿を映した
詞が多くエディット・ピアフやバルバラなどは「魂の叫び」などと形容された。
器楽曲でもエモーショナルな演奏も多いが、ボーカルは人の声そのものだから
感情表現が伝わり易く直接的に心に響く。

シャンソン・コンサートは軽妙で洒脱な曲と傷心のバラードを組み合わせて、
一幕の芝居を見るような独特のステージを創る。 歌手の人生経験と技量が
試されるから、若くして名歌手と呼ばれる人は少ない。 経験豊富なベテランの
歌はとても味わい深く、聞く者の心に訴える力がある。

そうした肉声と対照的な音が電子音楽かも知れないが、電子音もメロディーや
ハーモニーの組み合わせ方でオーケストラに負けない音を創る。
電子音楽の代表的な楽器がシンセサイザーで、このほど国際的に活躍した
作曲家で演奏家の富田勲さんの訃報が届いた。

映画やテレビのテーマ音楽を数多く手がけ、クラッシック音樂をアレンジした
演奏は70年当時すごく新鮮に聞こえたし、「花の生涯」や「新日本紀行」の
テーマは長く耳に残る名曲だ。 富田勲以降、喜多郎のシルク・ロードのヒット
で定着し、その後YMOに代表されるテクノ・ポップと呼ばれ流行った。

ロックの世界でもEL&Pのキース・エマーソンの「展覧会の絵」がヒットし、
ピンク・フロイドやキング・クリムソンなど日本ではプログレッシブ・ロックという
一つのカテゴリーになった。 時代と共にポピュラー音楽も変わって行くが、
シャンソンのように変わらずに唄い繋がれるスタイルも魅力的だ。

見つかったぞ 何が? 永遠が 太陽と融合した海が (A・ランボー)


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