会長ブログblog

2019.07.06

サクラと一郎

明日は七夕、天の川の両岸に輝く牽牛と織姫が年に一度会える日だ。晴天を望む。

今週も九州を中心に記録的な豪雨に見舞われ、土砂災害や河川氾濫が相次いだ。
熊本では地震の復旧も続く中での二次災害で、被災地の苦労は計り知れない。
過去の実績に立った河川流量や堤防などの施設だから、実績を上回る降水量が
有れば越流や破堤は当然だ。防災計画の見直しが急がれる。

今週4日には参議院議員選挙が公示され選挙戦が始まった。新潟選挙区も6年前
までは定数4で、3年毎の改選数も2議席だったから、与野党が議席を分け合う
形で推移したが、3年前からは定数2に減り改選1議席を争う熾烈な戦いとなり、
野党各党は統一候補で選挙に臨むが、有権者にはわかりにくい。

選挙を勝ち抜くために、政党理念や政策合意よりも現政権に対する対抗姿勢で
結びつく以外当選への道はない。一票の格差が憲法違反だとして、人口割で定数が
決まる限り都市部偏重の定数配分となり、地方は人口減による議員数減は免れない。
有権者数比例配分だけでない、新たな選挙制度を考えなければこの傾向は続く。

国政選挙ともなれば、テレビや新聞を始め各メディアも一斉に各政党、各候補を
取り上げ、様々な政治課題について考え方や取り組み姿勢を鋭く追及するが、
平均投票率を見る限り有権者の関心はそれほど高くない。特に20~30代の
若者の投票率は30~40%台半ばで推移している。

若者だけでなく、平均投票率も60%前後しか出ていない。政治離れといえば
それまでだが、半数近い有権者が権利を放棄していることになる。更に言えば
1人区では有効投票の半数程が死票となる結果だ。基本的人権や1票の格差を
いうのであれば、もっと選挙制度の改革を話題にしなければならない。

それにしても、新潟県選挙区の立候補者が計らずも、塚田一郎氏と打越さく良氏で
「サクラとイチロー」対決になった。久世光彦演出、向田邦子原作の人気ドラマ
「時間ですよ・昭和元年」の挿入歌「昭和枯れすすき」の人気デュエットだ。
小料理屋の女将大楠道代と極道の細川俊之の悲恋物語が主題になっていた。

♪ 貧しさに負けた いえ世間に負けた この街も追われた いっそきれいに ・・・


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