会長ブログblog

2019.04.27

令和元年

今日はお隣の只見町で「国道252号線・雪割り街道」再開通式が行われる。

冬期間閉鎖が解除になるこの時期、県境を挟む両市町が毎年交替で開催する。
今年は小雪だったのでもう少し早い開通を期待したが、春先に何度も積雪が
あり、結局25日午後からの再開通となった。折しも、沿道はブナの芽吹きと
山ザクラやコブシの開花が始まり、春の花々が目を楽しませてくれる。

改元に伴う特別な祝日を含め、今年のゴールデン・ウイークは10連休。
いよいよ来週から「令和」が始まる。平成の改元の時は、昭和天皇の崩御に
よるものだったから、祝賀ムードは無く、テレビも娯楽番組は自粛し、国を
挙げて追悼と深い悲しみの中で始まった。

今回の改元は今上天皇の譲位だから、新天皇に対する祝賀と新しい時代への
期待が大きい。個人的には、区切りの良い新年改元が良いと思うが、諸事情
により、5月1日というゴールデン・ウイークの真ん中での改元となる。
「平成最後の」という枕詞から、「令和最初の」という言葉に変わる。

昭和時代には4月29日の「天皇誕生日」5月3日の「憲法記念日」そして
5月5日の「子供の日」に日曜日が絡んでも、せいぜい3連休ほどで、飛び石
連休も多かったが、その後「昭和の日」と「みどり日」が増えた上、祝日法の
改正で祝日と祝日の間の日が休日となり、長期休暇が実現した。

元々は映画会社の宣伝のために造られた言葉だから、NHKでは大型連休という
言い方しかしない。その映画もこの期間は、入場者数の見込める子供向けアニメ
の公開が主流で、大人の見る作品が少ない。ネット配信やDVDでの鑑賞も増え、
映画本来の大画面と迫力の音響、そして何よりも感動の共有が失われてゆく。

「初春令月氣淑風和梅花披鏡前之粉蘭・・・」新元号「令和」は「万葉集巻五」
「梅花の歌」三十二首の序文からの拠典だそうで、大伴旅人の作といわれる。
過去続いてきた漢籍からの出典でなく、初めての日本古典からの選定という点も
好印象だ。字形も音も意味合いも申し分ない。

春の野に 霧立ちわたり降る雪と人の見るまで 梅の花散る (田辺真上)


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