会長ブログblog

2015.09.26

秋彼岸明

好天のシルバー・ウイーク期間で平地の稲刈りが進み田園風景が変わった。

彼岸が明けると来週はもう10月に入り、今年も3か月余りを残すのみとなった。
猛暑の夏から少し肌寒い季節へと僅か1ケ月ほどで変化が激しい。
元々四季のはっきりとした地域だから、3か月位で季節が巡る事になるが、
春から夏へは気持ちも軽いが、涼しくなってくると先が気に掛かる。

どんなに先が気になっても、明日の事は誰にも分からないから、今日を精一杯
生きるしかない。 明日を予測するのは天気と競馬、それに占い師くらいだ。
この休みの期間、昨年夏~秋に放送されたNHKスペシャル「シリーズ巨大災害」の
再放送があった。

22日の「極端化する気象~海と大気の大変動」、猛暑!豪雨!台風多発!
なぜ気象は極端化、では地球温暖化による海水温と気流のメカニズムを科学的
に検証した。 コンピューター・グラフィックによる映像シミュレートは、この度の
常総市での鬼怒川決壊水害の実況そのもので、その精度の高さに驚いた。

23日は「大避難~命をつなぐシナリオ~」がテーマで、南海トラフ巨大地震
発生時に東京の海抜0メートルに位置する3区では、避難道路が渋滞し時間が
足りずに多くの犠牲者が出てしまう事。 静岡の計画でも津波の到達時間と
避難に要する時間や避難場所の認識などの問題点が指摘された。

人間は地球環境の中で生かされているのであって、常に自然に対し畏怖の念を
忘れてはならない。 私たち田舎に暮らす者は何時も自然の厳しさに向き合って
生活しているが、都市住民はそうした感覚が希薄な日々を送っている。
巨大災害は自然災害だが、防災対策の不備による被害は人災ともいえる。

このシリーズは全5編で、地震や火山活動をテーマに再放送される予定だ。
番組では今後50~100年以内に巨大災害が必ず発生するとし、警告している。
現行の防災事業では人々を守るのは難しい。 国や県では財政難を理由に
防災対策事業が進んでいないが、積極的な取り組みが必要なのは論を待たない。

明日は中秋の名月、澄んだ秋空に美しい月が昇ることを期待しよう。


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