会長ブログblog

2015.03.14

上り下り

♪ 春よ来い早く来い 歩き始めたみいちゃんが 赤い鼻緒のじょじょ ・・・

東日本大震災から4年が過ぎ、テレビから被災地の現状が映し出される。
4年という期間は48か月であり1461日でもある。 日本のように四季の
ハッキリしている国では季節の変化が時間の流れを教えてくれる。
4年前の3月もなごり雪の降る寒い春だった。

東日本大震災は多くの教訓を私たちに残した。 偉大なる自然の力の下で
人間はなんと無力なことか。 原子力を利用するのであれば、事故は絶対に
起こしてはならない事。 あれほどの面的被害からのまちづくりは、復旧とか
復興というレベルではなく、全く新らしいまちを作る発想が必要だったことなどだ。

今日は春のJRダイヤ改正に伴い、待望久しかった北陸新幹線が開業する。
最速の「かがやき」は残念ながら新潟県は素通りするが、「はくたか」は
妙高と糸魚川に止まる。 糸魚川駅の発車メロディーは相馬御風作詞の
「春よ来い」で、上越妙高駅は小山作之助作曲の「夏は来ぬ」に決まった。

新しい時刻表を見ていると、東京方面は上りで東京からは下りになる。
一方、大阪方面も上りで大阪発は下りだ。 明治までは京都に向かう
のを上りと呼んだそうだが、今では東京が首都だから変わった。
起点となる都市に向かうのが上りで、その反対を下りという。

その前提でわが町周辺を見ると、上越線は東京方向の上りは分かるけど、
只見線は会津若松方向が上り、飯山線も飯山方向が上りで、どちらを見ても
上りになる。 もしかしたら最も田舎という位置付けかな?
それならそれで、都会でない事を強調し売り出す手もある。

元々わが地域は控えめで奥ゆかしいのが特徴だ。 長野県では千曲川と
呼ぶ川を、新潟県ではわざわざ信濃川と呼ぶし、小出~大白川から始まった
鉄道路線を只見線と名付け、飯山線も名の通り隣県の町の名前だ。
人間性といえばそれまでだが、私はこうした地域に誇りをさえ感じる。

♪ 卯の花のにおう垣根に ほととぎす早やも来啼きて 忍音もらす ・・・


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