2018.11.24
昨日は一面の銀世界となり、順番を待ちきれない初雪が一気に里まで降りてきた。
越後三山は今週3度目の冠雪があり、中腹迄下がったが、権現堂はまだだから
もう少し先だと思っていた。昨日の「勤労感謝の日」は、戦前の「新嘗祭」が
出自で、今でも各地の神社では新穀感謝の祭事が行われている。今日は和食の日。
11月24日で「いいにほんしょくの日」というかなり無理な語呂合わせだ
私たちが子どもの時分、外食といえばカレーライスやオムライスといった
洋食や、ラーメンとは呼ばなかった時代の中華そばが人気だった。
今でもハンバーグ専門店やファミリー・レストランが流行っている所を見て、
そうかと思えば、今時の子どもは寿司や焼肉が人気の上位に入るという。
かつて寿司は大人の食べ物だったし、焼肉も子供の日常食ではなかった。
回転ずし店が出来て以降、カジュアルで廉価な家族向けの店づくりが功を奏し、
人気上位になったし、焼肉もチェーン店の登場で懐にやさしい店が増えた。
しかし、これらの店は本来の寿司や焼肉とはやや違うものを出している。
今も昔も変わらず人気があるのは何といっても「カレーライス」だろう。
寿司でもラーメンでも、はっきりいって美味しくない店もあるが、カレーに
関してだけは、子供向けや辛さの違いはあっても、今時不味いカレーは
ほゞ無い。一番安心して注文できるのがカレーライスだろう。
カレーといえばインドが本場だが、カレーライスは日本人が作った料理だ。
中華もそうだし、イタリアンやフレンチさえも日本人の手に掛かると、
実に繊細で上品な料理に変わる。そうしたアレンジの上手さに、日本人の
料理に対する丁寧で研究心旺盛な姿勢が表れている。
和食は、日本という四季のはっきりとした気候風土が生んだ料理法だ。
四季折々の素材を活かし、生、煮、焚き、焼き、蒸、〆、などの技術、
古くから伝えられる醗酵や漬けの手法など、季節感あふれる調理法が
和食の基本だ。今や世界中で高い評価を得ている所以だ。
明日は11月25日、早いもので48回目の「憂国忌」を迎える。
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