会長ブログblog

2018.11.17

金沢

今日は十日夜。中秋の名月、十三夜の栗名月に続く、三の月と呼ばれる月だ。

この所、高めの気温が続き、北海道では記録的に遅い初雪が観測された。
エルニーニョ現象が起きているせいだと天気予報が伝える。そういえば、
魚沼も11月中旬にしては例年より暖かく、時雨れる日が少ない。
今冬の降雪が多いか少ないかという話題が聞かれる時季となった。

今週は金沢で生コン業界の周年記念式典があり行ってきた。毎年数回は
金沢に行くが、会議が主な目的だから蜻蛉帰りが多い。今回は夕方からの
日程だから、久しぶりに街を歩いてみた。北陸新幹線開業以来、観光客が
増え、市内どこに行っても外国人が目立つ。

一番変わったのは、宿泊料金が上がったことだ。東京や京都は元々宿泊料金
や食事などの物価は高いが、地方都市の良いところは物価が安い点だ。
今、金沢はホテルや商業施設の建設が盛んだ。建設業界も好況に沸いている。
新幹線効果で地域の活性化を齎した典型的なモデルとなっている。

金沢といえば加賀百万石の金沢城や兼六園。21世紀美術館が有名だが、
縁の文学作家が多い。泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星の記念館や五木寛之の
金沢文芸館、石川近代文学館などの施設も多くある。
浅野川を挟み、右岸にはひがし茶屋街があり、左岸には主計町がある。

又、柳宗理記念デザイン研究所を金沢美術工芸大学が設置し、民芸のデザイン
コンセプトを紹介する施設も尾張町にある。加賀百万石の歴史を感じさせる
金箔工芸や輪島塗そして加賀麩の専門店などが古い佇まいを残して並ぶ。
加賀料理や寿司店は基より、世界中の料理を楽しめるレストランも揃っている。

金沢の市内交通はバスかタクシーだが、500円で買えるバスの一日券を
利用する観光客が多い。バスには当然ながら一般市民も大勢乗っている。
鼓門で有名な白井龍三デザインによる金沢駅東口広場は市の負担で造られた。
JR駅はどこへ行っても画一的だが、駅前広場で個性を出した模範例だ。

観光都市としての魅力を発信しながら成長し続ける町、それが金沢だ。


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