会長ブログblog

2014.11.15

季節の間で

♪ 冬が来る前に もう一度あの人と めぐり逢いたい 冬が来る前に ・・・

11月半ばになり平地の紅葉もほぼ終わり、枯葉散る時季へと移ってゆく。
夕暮れが早くなり、時雨模様の午後は4時前から薄暗くなる。
巡りくる季節の中でも、雪降り前の今頃から根雪になる迄の期間が
感傷的な寂しさが去来する時間だ。

今週は北海道や青森などの雪景色が天気予報に出ていたが、
昨日は上権現堂山から唐松山にかけても初冠雪が見られた。
今年の雪の下がり方は越後三山から規則正しく順番に降りて来る。
木曜日には奥只見丸山スキー場の安全祈願祭が行われた。

奥只見丸山スキー場は昭和53年の開業で、当時何処よりも早くオープンし
何処よりも遅くまで滑れるスキー場というのが売りだった。
11月下旬から5月中旬までの半年にも及ぶ営業期間の内、本格シーズンの
正月明けから3月下旬頃まで休場する変わった運営形態だ。

平場のスキー場の営業期には奥只見まで足を延ばすお客様が少ないのと、
連絡道路であるシルバーラインの延長22㎞の内トンネルが19㎞にも及び、
冬期間はメンテナンスのため一般車は通行止めになるからだ。
シーズン・インは人口降雪機で対応するところもあるから、丸山は春がベストだ。

長期に亘って減少を続けたスキー人口も漸く底を打った感がでてきた。
かつてスキー客が観光需要を引っ張った時代もあった。
首都圏からの列車が溢れんばかりのスキーヤーを乗せて、湯沢から小出迄の
各駅に運ぶ。 冬のレジャーはスキー旅行という時代だった。

上越線沿線の各スキー場はどこでもリフト待ちの行列が並んだ。
湯沢や石打の民宿や旅館は、冬だけで一年分を稼ぎだしたものだった。
あの夢をもう一度は無いけど、白い恋人たちがゲレンデに美しいシュプールを
描く姿は雪国ならではの風景として残して行かなければならない。

赤き柿 食へば歯に沁みおもほゆる 雪乱れ降るわれがふるさと (柊二)


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