株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

勘違い

♪ 夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か ・・・・

10月下旬に入り、ゴルフ場や公園の樹々も秋らしく色付き始めてきた。
日照りや猛暑の今夏はトンボなどの昆虫が極めて少なく、食物連鎖からか、
カラスやスズメなどの姿も一時見かけなかった。季節感が戻った今頃に
なって、赤トンボや蛾の姿が目に付くようになった。

そんな折、発する臭いから嫌われ者昆虫の代表格カメムシが大発生した。
この辺りのカメムシはクサギカメムシという種のようで、数年に一度は
集団発生する。窓にびっしりと張り付く様子は気持ちの良いモノではない。
でも、水のきれいな所にしか生息しないというから悪いばかりでもない。

童謡「赤とんぼ」は三木露風の作詞だが、子どもの頃、歌詞を勘違いして
子どもたちがトンボを追っかけている様子だと思い「負われて見たのは」を
「追われてみたのは」と思い込んでいた。そもそも「背負う」という言葉は
分かるけど「負う」単独では普段使わないから間違えた。

向田邦子がエッセイで「わらべは見たり野中の薔薇」を「夜中の薔薇」と
勘違いし、又「うさぎ追いしかの山・・・」を「うさぎ美味し」だと
思っていた、というような事を書いていた。「夜中の薔薇」はまだしも、
「うさぎ美味し」はいかにも戦後の食糧難を経験した世代の勘違いだ。

「荒城の月」の「めぐる盃」を「ねむる盃」とも間違えていたことから、
「眠る盃」というエッセイも書いている。向田邦子は人間の少し間抜けな
行動や勘違いからくる行き違いを表現するのがうまい作家だったから、
自身の勘違い話をネタに、読者の共感を得る文章を多く残している。

ユーモアという言葉の語源を考えれば、極めて人間愛に満ちた人だった。