会長ブログblog

2014.07.12

外国人依存

台風8号は本体から離れた地域に豪雨を降らせ、予想外の災害を齎した。

魚沼ではコースが逸れた上、大雨や強風も無く被害は出なかったようだ。
明日から大相撲名古屋場所が始まるが、いつの間にか大関は2人だけになった。
いつも話題になるが、モンゴル出身の幕内力士が11人にも上る。
最高位の横綱は3人全てがモンゴルの出身だ。

今ではブルガリアやグルジアといったヨーロッパ勢、更にはエジプトにブラジル、
中国など世界中から集まるようになり、国際色豊かになった。
そして日本人横綱は若乃花以降誕生していないし、貴乃花が引退してからは
10年以上に亘って日本人横綱不在が続く。

今の3人の前が話題に事欠かなかった朝青龍、その前が武蔵丸だから
5代連続で外国出身力士が横綱を張っていることになる。
様ざまな競技の中でもこうした事態は珍しい。 それも国技を名乗る大相撲の
世界だから尚更だ。 基礎体力ではなく、取り組み姿勢が差を生む。

先週は川を話題にしたが、関取の四股名で〇〇川というのを見なくなった。
角界では川よりも海や山の方が人気のようだ。
建設業界でも人手不足で積極的に外国人を入職させようという話が出ているが、
根本的解決策ではない上、様ざまな問題も見え隠れする。

建設業界と一括りで言っても、大手ゼネコンと呼ばれる会社と地元建設業、
そして専門工事業とでは必要とする人材も違う。
不足しているのは工事を管理・監督する技術職員と実際に工事を施工する
技能職と呼ばれる人たちだ。 何れもが一人前になるのに時間がかかる。

東日本大震災関連の復旧工事と、東京オリンピックの特需に対応するための
一時凌ぎで外国人を入れても、技術職や技能職はカバーできない。
補助作業程度なら可能だが、低賃金や雇用の安定が無ければ犯罪に走る
可能性も出、社会問題や国際問題に発展しそうだ。

建設業そのものの魅力を高め、地道に若い人材を育てるしか道は無いのだ。


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