2014.06.28
明日は幕末の彫物師、石川雲蝶生誕200周年記念シンポジュームが開催される。
越後のミケランジェロの異名を持ち江戸雑司ヶ谷に生まれた雲蝶は、三条の金物商に
婿入りし、県内各地に数多くの作品を残した。
なかでも魚沼の西福寺開山堂や永林寺に代表的な作品があり、多くのお客様が
訪れる観光スポットとなっている。
明日の記念シンポジュームでは、古美術鑑定士の中島誠之助氏の講演があり、
その後関係者によるパネル・ディスカッションが行われる。
雲蝶作品は大胆で迫力ある透かし彫りや繊細で雰囲気のある小品など作品の
個性も多様だ。 また彫刻だけでなく、鏝絵や襖絵も両寺院に残る。
ミケランジェロもキリスト教寺院に代表作を残しているのでそう呼ばれる。
200周年記念事業実行委員会ではこれを契機に雲蝶の時代や何故魚沼に
これだけの作品を残したのか検証し今後の活動方針を考えてゆく。
人物像についても諸説あり、本当のところは良くわかっていない。
シンポジュームのテーマは「魚沼の宝!愛される雲蝶の魅力と匠」。
渡辺実行委員長は、愛される雲蝶の魅力というより、雲蝶が愛した魚沼の魅力
と言い換えていた。 それほどまでに魚沼での創作活動が長かったのは、
魚沼の土地なのか?人なのか?何れかに惚れ込んでいたはずだ。
一昨日26日には、遊び心あふれる全国ご当地怪獣の記者発表が行われた。
魚沼特使を務めているウルトラQやウルトラマンの子役だった、内野惣次郎氏の
発案により、その第一号として新潟県の火焔土器怪獣「ドキラ」のお披露目をした。
トキやコシヒカリでなく縄文土器というのがおもしろい。
魚沼地域では十日町の笹山遺跡から出土した火焔型土器が国宝に指定されている。
一巡目新潟国体の時には長岡市の火焔土器を聖火台に使ったし、2020年
東京オリンピックでも火焔型土器でと十日町では意気盛んだ。
縄文時代から芸術性の高い土器を造っていたことは素晴らしい歴史だ。
来週7月2日は1年の丁度半分にあたり「半夏生」を迎える。
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