会長ブログblog

2018.08.25

輝く星座

台風によるフェーン現象で新潟県内数か所で40℃を超える高温を記録した。

今週の新潟日報に高温の県内ランクが出ていたが小出は堂々の1位だった。
常日頃、小出は高温でも低温でも県内屈指の地域で、天気予報に出る常連だ。
魚沼盆地と呼ばれる地形と、大小幾筋もの河川の合流地点という自然環境が
そうした風土を作り上げている。

今夏は気候もそうだが、天体にもいくつか特異な現象が現れた。
火星が大接近しオレンジ色に輝く明るい星が確認できた。お盆の13日未明
にはペルセウス座流星群が極大となり、沢山の流れ星が見れる予定だったが
残念ながら前後数日間、雲に隠れて見ることは叶わなかった。

火星は通常7800万kmほどある距離が、今回は5760万kmにも接近し
その分明るく大きく見えた。地球の円周が約4万kmだから7800万km
という距離の実感は湧かないが、光の速度で4分20秒ほどかかる距離だ。
今回の大接近では3分20秒というから、光速で1分も近付いたことになる。

一番近い月までの距離が38万kmで光速では1、3秒かかる。
宇宙の大きさはまさに天文学的数字になるから、光の速さで距離を表すのが
通例だ。太陽までの距離は1億5000万kmで到達時間は8分20秒。
太陽系内の範囲は限定的で近い距離だが、星座となると桁違いだ。

七夕で有名なアルタイル(彦星)までは17光年、ベガ(織姫)は25光年
というから、結構な遠距離恋愛という事になる。北斗七星までは60~90光年、
北極星が430光年、アンタレスは550光年、もっと遠いところでは
M31大星雲までは220万光年、アンドロメダ銀河は250万光年。

私たちが見ている星座は、光の速さで何十年、何万年、何百万年もかけて地球に
到達している光だ。だから今見えている星座の輝きは、遠い過去の光で新たな誕生や
消滅を繰り返し生まれ変わっている。壮大な宇宙の物語りから見れば、地球という
小さな星の中の出来事など、誠に持って取るに足らない事ともいえる。

♪ 夜空を仰いで数える星も 君のいない砂浜は淋しいぜ 輝くつぶらな ・・・


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