会長ブログblog

2018.07.14

西日本豪雨災害

例年より15日ほど早く、9日に新潟県を含む北陸地方の梅雨明けが発表された。

梅雨が明ければ本格的な夏、梅雨明け十日は晴天続きが決まりだが、今週は
曇りがちな天気が続いた。日本の気候は寒暖差が大きく、冬は多くの地域で
雪が降るし、このところの夏は35℃を超える猛暑日も珍しくなくなった。
冬と夏の間には春と秋が巡り、はっきりとした四季が特徴だ。

梅雨末期の集中豪雨は毎年だが、今回の西日本豪雨災害は発生から1週間が
過ぎてもなお、犠牲者が増え続け、未だ安否不明者が60人にも上っている。
西日本豪雨災害という名称は、岐阜県から鹿児島県に至る西日本全域に被害が
分布したからで、豪雨災害としては極めて異例の広範囲といえる。

とりわけ、広島、岡山、愛媛で多くの犠牲者が出ており、降水量も然ること
ながら地形も関係しているものと思われる。20数年来ご指導いただいている
サスティーナブル・コミュニティ研究所を創設された、現広島経済大学教授の
川村健一先生に短いメールでお見舞い申し上げたところ、ご無事が確認された。

川村先生からの返信には、広島など山陽地方は瀬戸内海に面し温暖で穏やかな
気候だが、想定を超える降水量と無計画な宅地開発がこの惨状を招いたと
仰られた。海に面した平地面積が少なく、河川沿いに山に向かって無秩序な
宅地開発が行われた結果、4年前も今回も、こうした災害を招いたという。

被災地は猛暑が続き、何よりも断水のため水が自由に使えない事で復旧作業
にも避難生活にも難儀を強いられている様子が報道される。
高速道路を含む道路網は寸断され、陸上移動が思うに任せず、海上交通で
往来している様子も報道される。

新幹線は高架構造のお陰で平常運転しているようだが、在来線の被災状況を
見れば復旧には相当の時間が掛かるものと思われる。病院を含む公共施設の
復旧も急がれるが、土砂に流され壊滅した住宅や、水没した住宅の映像を
見れば、逸失財産の大きさが伺い知れる。防災対策は待った無しだ。

被災者が希望を失うことなく、元気でいてくれることを願わずにいられない。


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