2018.06.02
6月に入りいつもより早く季節の進む今年は梅雨入りも早いのだろうか。
もう少し清々しい初夏の風を楽しんでいたい。昨日1日は魚沼から行く
尾瀬ルート開通式並びに記念登山が行われ尾瀬沼迄行ってきた。
奥只見ダムサイトで式典を行い、遊覧船に揺られて尾瀬口(鷹ノ巣)まで。
鷹ノ巣からは会津バスに乗り換え、御池経由で沼山峠まで運んでくれる。
沼山峠から尾瀬沼へは木道を600mほど登って峠に出、800mほど
下れば大江湿原に出る。あとは平坦なお花畑を1500m歩けば尾瀬沼だ。
6月から10月中旬までの5か月に満たない期間だが、水芭蕉の咲く春から
ニッコウキスゲの夏、そして草紅葉の秋まで、はっきりと季節が進んでゆく。
5か月足らずの間に3つの季節が巡るのだから、約7か月は冬という事になる。
真冬とまでは言わないが、少なくとも積雪期という事になる。その水資源を
利用して只見川流域には大津岐、奥只見、大鳥、田子倉、只見とダムが続き
日本海に注ぐ阿賀野川河口までに20数か所の発電所が設置されている。
尾瀬の水資源にいち早く着目し、発電利用しようとしたのが、東京電力だった。
だから尾瀬は国有林もあるが、最大の地権者は東京電力だ。しかし環境問題も
あり関東への分水利用は叶わなかった。そうした経緯もあり、今では優れた
環境保全活動を象徴する場所となり、環境教育も活発に行われている。
昨日も東京文京区の環境学習のセミナー登山が行われていて、区役所や
学校関係者が体験交流を指導するインストラクターと共に活動していた。
尾瀬沼ビジターセンターの隣に体験施設が建設中で、この施設が出来ると
より多くの子どもたちが天候を気にせず環境学習を行えることになる。
魚沼ルートは奥只見湖を遊覧船で渡るのが特徴だが、乗船時間の40分で
奥只見や銀山の歴史をもう少し詳しく紹介する工夫も必要だ。晴れて景色が
美しい日は兎も角、曇りや雨模様の日には景色も見えないから、四季折々の
風景を大型ディスプレーで紹介すれば船旅は更に楽しくなるだろう。
ふるさとの 鎮守の森をめぐり鳴く 五月水田の夜蛙の声 (柊二)
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