会長ブログblog

2013.06.29

半夏雨

♪ Someone told me long ago there’s a calm before the storm. I know ・・・ 

クリーデンス・クリアーウオーター・リバイバル、略してC・C・Rと呼ばれたアメリカの
グループが歌った「Have You Ever Seen The Rain」邦題は「雨を見たかい」。
今頃の季節になると想い出す。 1971年のヒットだから、もう40年以上も前の
曲だが、ゴージャスなイントロとメロディアスなサビは、時代を感じさせない。

「雨」をテーマにした名曲は数多い。 気象現象の中でも、叙情的な趣を持つのは
雪と雨だろう。 特に、しとしとと降る雨の様子は、侘びや寂びにも通じる情景だ。
そうした情緒を感じるから、雨の日は嫌いじゃない。
雨を歌う曲相は、別れや失恋がテーマのものが多い

♪ 化粧する君の その背中がとても 小さく見えて 仕方ないから ・・・
伊勢正三が創って、イルカがヒットさせた「雨の物語」。
窓の外は雨 雨が降ってる 物語の終わりに こんな雨の日 似合いすぎてる。
別れ話には雨の風情がよく似合う。

♪ 雨に濡れてた黄昏の街 あなたと逢った初めての夜 二人の肩に銀色の雨 ・・・
水原弘の往年のヒットを、歌唱力では定評のある、ちあきなおみがカバーした。
コマーシャル・ソングで使われたのがきっかけで、リバイバル・ヒットした
「たそがれのビギン」は、雨が出会いの道具に使われている。

♪ 思いきり泣いて強く 抱かれたいけど 今の私には遠すぎる あなたが
  雨は冷たいけど 濡れていたいの 思い出も涙も流すから ・・・
森高千里の「雨」も、つらい別れの名曲だ。 ソング・ライターとしても、秀逸な
才能を持っている。

明日で6月も過ぎ、来週火曜日は暦の雑節、七十二候の「半夏生」を迎える。
この時季に降る雨を「半夏雨」と呼び、大雨になることが多いことで知られる。
一昨年7月の、新潟・福島豪雨災害の復旧工事に、今でも取り組んでいる
から、今年こそは穏やかな梅雨明けを祈っている。

明日は、天下の奇祭「しねり弁天・たたき地蔵」が賑やかに行われる。


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