会長ブログblog

2018.03.17

春彼岸

年度末を控え役所や会社の人事異動が発表され、挨拶廻りの姿が目に付く日々だ。

4月からは新年度が始まり、学校も役所も会社でも新しい1年が動き出す。
中でも学校では1学年進学するだけでなく、クラス替えにより教室の顔ぶれが
変わるから友達の輪が拡がるチャンスでもある。私の頃の小出中学校は
1クラス50人を超える生徒数だったから300人以上もの同級生がいた。

当時の小出町には小学校が3校、中学校が2校あり、小出中は小出小の他に
干溝小学校の生徒が合流した。だから小学校では見かけなかった子供たちが
同級生に加わり干溝小からの生徒だとすぐに分かった。
原虫野から南は伊米ヶ崎小学校と中学校でスポーツ大会などで顔を合わせた。

中学校に上がると、大手出版社が出している月刊誌が、高校卒業まで学年毎に
「中一時代」から高校3年生の「蛍雪時代」まであった。他に「中一コース」
という月刊誌もあって競合していた。その所為か出版社から定期購読者に対し
万年筆がプレゼントされた。

小学校では筆記用具は鉛筆だけだったが、中学校に上がると万年筆が追加され
初めて持つ万年筆は高級感漂い、小学生とは違うという事を持ち物で自覚した。
又、男子中学生は詰め襟の学生服に変わり、下駄ばきの伝統もあった。
高校生になると腕時計とレインコートが加わり中学生との差は歴然だった。

今ではスマートフォンを持つ事が高校生の証となっているかのようだ。
そういえば朝、駅に急ぐ学生をほとんど見ない。自転車の子は見かけるが、
多くが親の車で送迎してもらっている。都会の生活に比べ、大人も子供も
歩く事がなくなってしまい大丈夫なのだろうか。

私の頃は河川改修前で、魚野川左岸に小出橋の跨線橋が延びる前だったので、
小千谷や長岡に通う学生は、上越線の有人踏切から下り線ホームまで線路を
走って汽車に飛び乗る毎日だった。登下校の車内では学年毎に乗る車両まで
ほゞ決まっており、他校の学生との揉め事もしばしばだった。

明日は春彼岸に入る。これからが雪国にとって一番良い季節を迎える。


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