2013.04.06
♪ 春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど 時にあらずと声も ・・・
今週は積雪も随分と減り、一雨毎に春が近づいてくるのが分かる。
万物が目覚める季節となり、これからが雪国の一番良い時季を迎える。
市内の小学校の入学式が行われ、年休を取って出席する社員が多い。
昨日から二十四節気の清明に入った。
人それぞれに始まるものは違うが、春は始まりの季節でもある。
或る人は学校の始まりだろうし、初めての仕事に就く人もいる。
農作業を始める人もいれば、第二の人生を始める人もいる。
そして春は行楽シーズンの始めでもある。
JR東日本の車内誌「トランヴェール」は、先月で300号となった。
毎月発行だから25年間続いたことになる。
副題には「感じる旅、考える旅」と謳われている。
旅に出ることは見慣れた日常を離れ、知らないまちに触れる体験だ。
気候風土によって生態系や植生も変わる。 あらゆる生物は与えられた環境に
順化して生命をつないでいる。 そんな風景を旅する作家の眼で書き下ろす
巻頭エッセイは、先月までの角田光代に変わって、今月からは荻原浩が担当する。
東北や関東甲信越各地の歴史や文化を毎号特集で紹介している。
今週のNHKスペシャルは、作曲家の佐村河内守が紹介されていた。
クラッシックのアルバムとしては異例の売り上げを記録している。
交響曲第1番「ヒロシマ」の音楽的な完成度の素晴らしさを絶賛していた。
波乱に富んだ人生を歩み、全聾の作曲家はベートーベンに被る。
第1楽章「運命」、第2楽章「絶望」、第3楽章「希望」からなる80分の大作だ。
広島出身の被爆二世といわれる自身の体験からだろう、東日本大震災で
両親を失った少女への思いを、音楽を通じて表現していた。
80分間に込められた音楽の旅は、壮大な人生の旅をも表している。
感じる旅、考える旅、旅のスタイルは人それぞれ違っていい。
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