会長ブログblog

2013.03.02

巨人・大鵬・卵焼き

3月に入り、長く寒かった冬から来週は啓蟄を迎え、春の訪れが聴こえてくる頃だ。

今日は緑川春祭りが、例年通り小出郷文化会館で行われる。
緑川酒造の「霞しぼり」という新酒の味を聞く会だ。 香り高く少し度数のある酒で、
口当たりが良い。 冷酒はつい飲み過ぎてしまい後で効いてくる。
酒豪と呼ばれる人は多いけど、何と言っても力士の飲みっぷりは別格だ。

先日亡くなった、元横綱大鵬の納谷幸喜さんに、国民栄誉賞が贈られた。
柏戸と共に柏鵬時代という大相撲の一時代を築いた。 
私は強すぎる大鵬よりも、柏戸や新発田出身の初代豊山を応援していた。
みんなに人気があると、違う人を応援したくなる、そうした性格だった。

「巨人・大鵬・卵焼き」と並び称された中では、卵焼きは好物で、今でも変わらない。
巨人も王・長島に代表されるスター選手で人気があったが、私はアンチ巨人だった。
あの頃は野球と相撲は国民的スポーツで、学校の昼休みには体育館の
バスケット・ボールのサークルを土俵にして遊んだ。

野球も校庭の一角でゴムボールとバットがあれば、何時でも始められた。
放課後は近所の子供たちが、刈り入れが終わった田んぼに集まってやった。
畔や切り株に足を取られながらも、そうして遊ぶのが当たり前だった。
こうした遊びを通じて、意識せずとも仲間意識を作っていったものだ。

国民栄誉賞の第1号は王選手が受賞しているが、個人受賞者20人中、
12人が亡くなってからの受賞だ。 生きている内にあげれば良かったのにと思うが、
昭和52年に福田内閣時代に創設された賞だ。 だから、大鵬が活躍した時代には
無かったから、それ以前の人たちは皆亡くなってからの受賞だ。

人はつくづく自分本位の生きものだと思う。 葬儀の時にも感じることだが、
当人が亡くなってからその人を称揚するのは、誰のための行動だろうか? 
亡くなってから受賞した人より、贈った側の意図が見え隠れする。 それでも、
受賞した人たちの功績が蔑まれることは無いのだから、やはり素直に称賛しよう。

♪ 緋鯉に真鯉は池の鯉 男と女が色恋で 相撲取りゃ土俵でドスコイ ドスコイ


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