会長ブログblog

2018.02.03

雪化粧

♪ 春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど 時にあらずと ・・・

今日は節分、明日は立春、暦の上では季節は春、でも雪国の冬はまだまだ続く。
春夏秋冬は1年を4種類の季節で表すが、各季節毎に初、中、晩に分けると
12の季節に分けられる。太陰太陽歴では季節の変化を二十四節気で表し、
半月単位で区切ることで暦と実際の季節との誤差を調整した。

しかし二十四節気が生まれた場所が中国の黄河中流域だったため、日本の季節
と比べ、少しずれた気候となる。だから日本では季節の変わり目を表す節分や
立春など四立と実際の気候が合わないため「暦の上では・・・だが、まだまだ
・・・」という言い回しが常套句となっている。

今週も四国から東海そして首都圏に雪が降り、ニュースで取り上げられていた。
何れも数cmから20cmくらいの積雪で、魚沼なら除雪車が出るか出ないかの
境目くらいの何でもない量だが、ニュースになるという事は異常だという事だ。
交通機関の乱れや通行止めとなる道路は、雪への備えの弱さを露呈する。

首都高速道路は取り分け雪に弱い。東京のような大都市で地上高架道路が町の
中心部を網羅している姿は世界に例がない。我が国の主要道路の起点となる
日本橋の例を出すまでもなく、都市景観を台無しにしている。空襲で焼け野原
となり歴史的な街並みを失ったところから始まったから出来た道路ともいえる。

首都高速道路が出来てから50年以上の年月が経過し、今の課題はこうした
インフラの老朽化に対する補修や更新をどうするかだ。この問題は高度成長期
に整備された全国の道路も同様だ。東京の場合、都内周辺の各駅に駐車場を
整備し、欧米並みのパーク&ライドを進めれば首都高は撤去出来る。

東京はJRや私鉄、そして地下鉄にバスの路線網が縦横に張り巡らされている。
世界中の大都市でもこれほど公共交通機関が充実している街は無い。
そしてこれほど雪に弱い都市も稀だ。パリでもニューヨークでも雪景色は
お馴染みだが、白い雪に覆われた東京の街もとても美しい。

今日は小出スキーカーニバル、明日は国際雪合戦、雪無くしては始まらない。


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