会長ブログblog

2017.12.09

♪ 人は誰もただ一人旅に出て 人は誰も故郷を振り返る ちょっぴり ・・・

今週は九州・四国・中国などで例年より15日も早く初雪が観測され、
北海道・東北でも真冬並みの冷え込みとなった。新潟県内では新潟市や
下越地方を中心に積雪があったが、魚沼は軽い雪化粧だった。
今頃の冬の奔りと春先には冬型の気圧配置が北に偏ることが多い。

先週、はしだのりひこの訃報が届いた。パーキンソン病で闘病していたが
遂にという感じで残念だ。72歳だったというからまだ惜しい。
フォーク・クルセイダースがプロデビューした時の3人のメンバーでは、
精神科医として活動している北山修だけが健在という事になった。

フォーク・クルセイダースはプロ活動僅か1年という短い期間に
「帰ってきたヨッパライ」や「イムジン河」「悲しくてやりきれない」
「水虫の歌」「何のために」「青年は荒野をめざす」「戦争は知らない」
等のアルバム曲をまとめてヒットさせた、スーパー・グループだった。

「帰ってきたヨッパライ」は早回しにより造られた音の独創的な歌で
知られるが、あの発想は当時の世相を表していたと同時に、ビートルズの
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド」という
革命的なアルバムの影響を色濃く感じたものだった。

フォークル解散後、はしだのりひこは、シューベルツを結成し「風」や
「さすらい人の子守歌」といった佳曲で人気を確実にしてゆく。
その後、クライマックスとして出した「花嫁」がミリオン・セラー
となりNHK紅白歌合戦に出場するメジャー歌手となった。

フォークルの活動した1968年は学園紛争とヴェトナム戦争の時代で
そうした世相の中でプロテスト・ソングや、体制を批判する若者の
心情を描いた歌が受け入れられた。だからそれは単なる流行歌ではなく、
メッセージ性の強い生き様を問う歌でもあった。

♪ 旅に疲れた若い二人に さすらい人の子守歌を 星は唄うよ ・・・


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