会長ブログblog

2012.03.17

東京タワー

今日は彼岸の入り、来週20日には春分を迎え、寒さにもケリの付く時季となる。

このところ豪雪や震災一周年の話題などに気を取られていたが、東京では2つの大きな
建造物が竣工を迎えた。 一つは2月12日に開通した「東京ゲートブリッジ」だ。
もう一つが2月29日に完成した「東京スカイツリー」だ。 いずれもが世界に誇る日本の
建設技術の高さで時代の要求に応えた構造物だ。

東京ゲートブリッジは全長2,618m、径間は440mだから規模的には特別では無いが、
羽田空港の制空と船舶の往来を同時に解決するためのデザインとなっている。
向かい合う2頭の恐竜に例えられるトラス橋だ。 湾岸に架かる他の橋は高さと径間を
取るために吊り橋構造や斜張橋になっているから、この橋の形状は独特だ。

レインボーブリッジや横浜ベイブリッジに加え新たなランドマークの誕生といえる。 
一方、東京スカイツリーはデジタルテレビとFMラヂオ放送の他、マルチメディアや
ワンセグといった、新たな需要に応えるため建てられた高さ世界一のタワーだ。
建設途中から徐々に組み上がる姿がマスコミに取り上げられ話題をさらった。

昭和33年に完成した東京タワーの後継としての役割を担うが、東京タワーほどの
時代の象徴としての存在感や期待感は無い。
東京タワーがH型鋼材をボルトで繋ぎ合わせて出来ているのに対し、スカイツリーは
鋼管を溶接して伸ばす構造だから細長い体型をしている。

この構造の違いから、エッフェル塔や東京タワーのどっしりとした裾広がりの安定した
三角形に比べると用地が小さくて済むそうだが、視覚的には不安定だ。
それに街並みとしての景観からは、やはり突飛な感じで馴染まないと私は感じる。
当初は多くの見物客で賑わうだろうが、地元から批判的な声が出なければいいが?

タワーと呼ばれる施設でずっと受け入れられてきた例は、東京タワーや函館五稜郭
など数例しか知らない? 景観を重んずるヨーロッパでは高さ制限もあって近年は
聞かないが、中国はじめアジア諸国や中東には多い。 京都タワーに至っては景観を
壊してしまった失敗例として有名になったと言えるのではないだろうか?

♪ 私のプレゼント もう目を開けていいわ ときめくパノラマの 東京タワー (ユーミン)


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