2011.11.05
11月に入って周りの山々も色付きを増し、来週8日は立冬を迎え暦では冬になる。
このところのバンコックの水害で、日本企業の多くが操業停止に追い込まれている。
タイにこれほど多くの日本企業が進出している事を知らなかった。 グローバル化した
産業構造で、外国の気象現象が日本の製造業の業績に影響を与える時代になった。
少し前のニュースではパナソニックが白物家電から撤退し、配下の三洋電機の冷蔵庫と
洗濯機を中国のハイアールに売却したと報じられた。
更にはデジタル化したテレビは、どこのメーカーが作ってもほとんど差が無いから、
外国メーカーに価格では対抗できない理由でテレビからも撤退するそうだ。
昭和30年代に三種の神器と謳われた、テレビや白物家電で成長してきた家電メーカーは
これから何を作ってゆくのだろうか? 気がつくと、テレビのスポンサーからも家電メーカー
が減り、代わってドコモやソフトバンクなどの携帯電話会社やファストフードチェーンとか
健康補助食品のCMが増えている。
モノでは満足出来ない時代を物語っているが、我が国の製造業は何処に行くのだろう?
少し前の時代、液晶やプラズマテレビのコマーシャルで「鮮明な画質」とか言っていた
頃からおかしくなったような気がする。 ブラウン管テレビの画面でその差がわかる筈が
無いのに平気で流していたが、今ではトンと見ない。
メーカーは価格競争で撤退とは言っても、依然として娯楽や情報の主役を務めている。
3Dとか録画機能とか、あまり必要の無い付加価値を追求しすぎたのかも知れない。
テレビが家庭から姿を消すわけでは無いのだから、機能よりもデザインに気を配ったら
どうだろう?
世界の国々の家の形やリビングのデザインはそれぞれ個性があるのに、テレビや
家電製品は皆同じデザインで良い筈が無い。 折角おしゃれなインテリアで造った
部屋が、テレビやエアコンによってバランスを崩している例は意外に多い。
テレビや家具を片付けた部屋は本来の姿を戻し、シンプルで美しく見えるに違いない。
昭和30年代、ナショナル・キッドの活躍した時代は夢も希望も溢れていた。
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