2011.09.03
朝晩すっかり涼しくなり、秋の気配が近づくこの頃になると行く夏が惜しまれる。
気がつけばもう9月に入り、時の流れの早さに今更ながら驚く。
他の季節の変わり目では特別な感慨はないが、夏の終わりはいつも寂しい。
梅雨が明け一気に暑くなり夏が来て、秋風と共に去ってゆく。
今年も結局、海には行かずに秋を迎えてしまった。
今日は二百十日から三日目。 二百二十日までの十日間は天候の荒れる期間だ。
それに合わせるように台風12号が近づいてきた。 日本列島を威嚇するかのように
ゆっくりとしたスピードで上ってきた。 被災した地域の傷跡が拡がったり、収穫期を
間近に迎える農作物の被害が心配だ。
豪雨に負けなかった周辺の田圃の稲穂も色づき始めたが、これからは雨と風が心配だ。
更に今年は放射能汚染の脅威もある。 刈り入れの始まった平場の早稲品種は、全量
検査され異常無しとニュースが伝えている。 収穫の喜びを目前にしてなお、気の休まる
暇の無い時間が流れている。
昨日は農業関係者やまちづくり委員会、そして郷土料理家や観光関係と県・市の担当者
による「魚沼ブランドを語る会」が開かれた。 魚沼コシヒカリや新潟清酒に続く新たな
ブランド戦略を考える会だ。 それぞれの立場から様ざまな提案が出された。
魚沼の農産品や加工品そして食文化の中から光を見いだす会だった。
それぞれの地域の人々による営みに光があれば、それを見にお客様が集まる。
光はそこに暮らす人々が自然と一体となった生活から生まれる知恵であり、文化だ。
そうした先進を学ぶことで、自からの地域を高める活動こそが観光の目的だろう。
観光とは光を観るための行動だ。
農業は国の礎と言われる。 土と水の恵みで農作物を作り、その糧で生かされる。
自ら耕し育成する事で収穫を得る、極めてベーシックな生産活動が農業だ。
魚沼は水と土と気候風土に恵まれた優良耕作地帯だ。 かつてこの地域が育てた
農民政治家、三宅正一の石碑には「農魂悠久」の文字が刻まれている。
ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな (啄木)
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