会長ブログblog

2017.05.06

マッチ箱

ようやく本格的な春になったと思っていたら、昨日から暦の上では立夏を迎えた。

4月29日は天皇誕生日から平成に入ってみどりの日に変わり、今では昭和の日
になった。 国民の祝日法で祝日と祝日に挟まれた日を休日とするルールが出来、
憲法記念日とこどもの日に挟まれた5月4日はその適用を受けた唯一の休日だった
が、昭和の日が出来たことで、みどりの日を引き継ぎ正式な祝日となった。

このところ技術革新のスピードが速く、モノの流行り廃りが激しくなった。
身の回りでも消えていったモノたちは枚挙に暇が無い。 昭和時代には普通に
目にしたが最近見かけなくなったモノも多い。 そんな中の一つにマッチがある。
使い捨てライターの登場と愛煙家が少なくなったこともあり見かけなくなった。

かつては煙草とセットで、あらゆる業種の販売促進に使われていたので、
レストランやバー、スナック喫茶などは当然ながら、旅館やホテルなどでも必ず
マッチはオリジナルデザインで造ってお客様に提供していた。 
マッチのデザイン一つにもそこの店のセンスが表れるので重要だった。

装丁も箱に入った木軸のものが主流だったが、その後、ブックマッチと呼ばれる
紙のモノが多くなった。 箱型のマッチはポケットにしまい込むので、家に持って
帰ってしまうが、ブックマッチならその辺に置いて来たり、捨てたりすることで
より多くの人々の目に触れるから、宣伝効果が上がると言われた。

今はどうだろう。もしかしたらマッチを使ったことも、見たことも無い若い人が
いるかも知れない。 ポケベルも登場した時は便利なものが出来たと、営業マン
必携だったが、姿を消して久しい。 ダイヤル電話もプッシュフォンに変わり、
携帯電話の普及により公衆電話を探すのにも苦労する時代だ。

コンピューターの進化により、便利な道具が次々に登場してくる。
大容量、小型化、更にはクラウドからビッグデータに繋がるようになり飛躍的に
情報量が大きくなった。 コンピューター革命とは良く言ったものだ。
これからも技術革新は進むが、去っていったモノの上に新製品の誕生はある。

マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや (修司)


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