会長ブログblog

2011.07.30

土用夕立

魚沼市では先週23日から小・中学校が夏休みに入った。

夏休みの楽しみの一つは「NHK子供科学電話相談」が始まる事だ。
子供ならではの疑問・質問が専門家の先生にぶつけられるが、難問が多く容易じゃない
回答に苦心している様子がおもしろい。 回答そのものよりも答え方が難しい。
科学的な答えをいかに子供でも理解できる言葉で応じるか? 国語力が問われる。

とりわけ宇宙に関する未知なる分野の質問が面白い。 大人なら聞けないような質問が
素直にでてくる。 難問なほど聴いている方は面白い。 解答する先生方も「解りません」と
言えないから大変だ。 どんな珍問にも答えなければならないから、時々は方向違いな
回答で子供たちを惑わせる。

最後に「解りましたか?さようなら」で結ぶが、納得できていない子供も少なくない。
ところで、この番組を聴いているのは大人の方が多いのではないか? と素朴な疑問が
起こる。 子供たちがラジオの前で他人の質問に耳を傾けているとは思えない。
質問する子供にお母さんが対応を指示している様子も窺える。

人間の能力では計りがたい宇宙の神秘。 何億光年という時間を越えて届く星の光。
一秒間に地球を7回半廻るといわれる光の速さが、私たち人間の視覚の限界だ。
光の速さを超える事が出来れば時空を超える理屈になるが、光の速さで何億年も
掛かる距離というのは想像の世界でしか理解できない。

未知なるものへの素朴な疑問が向学心を育む。 子供はあらゆる可能性を持って育つ。
学校で習う事よりも休みの間に覚える事の方が大きい。 特に夏休みの過ごし方次第で
心も体も大きく成長する。 夏休みが終わって一月振りに会った同級生が随分と大人に
なっていてびっくりしたことがあった。

いつもより早く来た夏も先週から土用に入り、毎日のように夕立が来るようになった。
午前中の天気が嘘のように夕方から一気に積乱雲が発達して山から下りてくる。 
出穂前の稲が方向の定まらない不安定な風にそよがれ、しなやかに身を任せて
気持ちよさそうに揺れている。

明後日からは8月、暑い暑いと言ってる内に雪国の短い夏は駆け足で通り過ぎてゆく。


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