会長ブログblog

2017.03.18

春彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、昨日から少し気温も上がり春めいてきた。

昼と夜の時間が同じになり太陽が真西に沈む日が、春分(秋分)の日だから、
二十四節気と同様、日本の季節に合わせた暦の雑節といわれる日本独自の暦だ。
極楽浄土が彼方の岸でその涅槃の世界が西方にあるといわれているから、太陽が
真西に沈む日という事が先祖にお参りする意味を成す。

今日は、冬期間雪崩の危険やトンネルのメンテナンスのため通行止めになっていた
「奥只見シルバーライン」が再開通する。 それに合わせて奥只見丸山スキー場も
春の営業が始まる。 これからゴールデンウイーク明けの5月中旬頃まで、
ブナの新緑の中を晴れた日には半袖でスキーが楽しめる。

今年は平年より小雪で推移したので、彼岸に合わせてオープンできたが、
積雪の多い年にはもう少し遅くなる。 それでも現在5mを超える積雪量だ。 
真冬に営業を休止するスキー場は全国でもここだけで、今のように人口降雪機が
無かった時代にはどこよりも早く初滑りが、春はどこよりも遅くまで出来た。

昨夕は新潟市で前国土交通省事務次官の徳山日出男氏の講演会が行われた。
1999年に新潟国道事務所長に着任しているから、20年以上も続いている
勉強会「にいがた22の会」のメンバーでもあったので旧知の人も多い。
「日本の成長と生産性革命」と題してユーモアに富んだ話だった。

日本創生会議による消滅可能性のある自治体が話題になったが、2040年に
子供を産める年齢である20代30代の女性の数だけで、そうした事を言って
いるから東京都の豊島区までその仲間に入れられている。 だから豊島区でなく
年増区だなどとユーモアを交えながらも、心のデフレを招いたと批判した。

その上で、経済成長率=労働生産性×就業者数だが、日本の生産性は世界各国の
中でまだまだ低いから、生産性を上げることで成長可能なこと。 平準化により
建設業や観光業の生産性は延びる要素が高いこと。 技術革新や交通渋滞による
逸失利益の回復により日本の未来は明るいと締めくくった。

踏切に 電車通過を待ちて立つ 女学生ひとり 黒かばんさぐ (柊二)


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