会長ブログblog

2017.02.25

プレミアム・フライディー

昨日、月末の金曜日に3時で退社する「プレミアム・フライディー」が始まった。

政府と経済界の提案で、午後3時に仕事を切り上げることで新たな消費活動を
喚起したり、家族と過ごす時間を造るなど働き方改革を目指すことも目的だ。
月末に設定したのは、公務員や多くの企業の給料日が毎月25日だからだという。
実際に取り組む組織はまだ限定的だが、今後の動きが注目される。

働く側にしてみれば給料も変わらずに時短してもらえるのはありがたい限りだ。
定時より2~3時間早くあがれる上、翌日は休みだからゆっくり遊べる。 
飲食店はもとより、旅館・ホテルやJRなどでは2泊3日の小旅行の需要増加も
期待する。 しかし、現実には月末の週末は忙しくて残業の人も多い。

私が子供の時代、会社でも学校でも日曜と土曜の午後が休みになる週休1、5日
制だった。 思い起こしてみれば、あの当時の方が休みのありがたさが大きかった。
学校では毎時間の授業前に10分ほどの休み時間がはさまり、そのわずかな時間でも
体育館に出て飛び回って遊んだ記憶がある。 今でもそうしているのだろうか?
 
予てから日本人は働き過ぎとの批判に晒されてきたし、最近も我が国を代表する
大手広告代理店の社員の過労自殺が問題となった。 しかしながら、週休2日制が
定着した上、1年間に国民の祝日が16日もある国は珍しい. 製造業やサービス業
の一部では機械化や合理化が進み多くの人手を必要としない業種も増えた。

一方で、人口減少社会の課題として16歳~65歳の労働力世代の減少が問題視
されている。 必要な人財の絶対数が足りないから競争が激しくなる。
建設業も担い手育成が課題で、発注者である国や県、そして建設業振興基金や
各県建設業協会など業界団体も含め、真剣に入職活動に取り組んでいる。

プレミアムという言葉は高級とか特別、そしておまけなどの意味で使われている。
美味しいビールにもつけられているが、今度のプレミアム・フライディーは
「おまけ」という意味だろう。 ほんのおまけと言うほどの休みだから、
あまり多くを期待せず楽しく週末が過ごせればそれでいい。

映画監督の鈴木清順の訃報が届いた、又一人個性的な創造者が去り寂しい。


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