2011.04.02
昨日4月1日はエイプリル・フールだった、一年に一日だけ嘘をついても良い日だ。
子供の頃は文字通り「四月ばか」と言って、つまらない嘘を友達や家族についたものだ。
しかもこの場合、嘘をつき通しては具合が悪い。 相手が驚くのを確認したら、すぐに
嘘だとバラしておもしろがった。 今どきはどうなんだろう? こんな遊びをみんなでやった
時代は、どんな話でだまそうか? と想像力の豊かさを競ったものだった。
子供たちは外で遊ぶのが普通で、ビー玉やペッチャン(面子)そして秘密基地を作って
遊んだ。 春は山菜採り、夏は魚捕り、秋にはアケビやきのこも採った。
小出に出てからは、空き瓶や鉄屑を磁石で集めては古鉄屋に売りそのお金でおやつを
買った、中でも銅は高く売れた。 考えてみれば遊びと利益が一緒になっていた。
最近の子供たちはどんな遊びをしているのか? 昭和40年代に登場したテレビゲームは
始めは単純なピンポン・ゲームだったが、少なくとも二人で遊べるものだった。
インベーダー・ゲームが出来て以降は一人で遊ぶものに変わった。 当時喫茶店の
テーブルは全てインベーダー・ゲーム仕様になった。
ここからテレビモニターを使ったゲームが台頭し、ファミコンがブームになり、ゲームボーイ
がヒットしてからは孤独な遊びへと変わっていった。 野球版やテーブル・サッカー、オセロ
といったボード・ゲームをやらない世代は、モノポリーやスコットランド・ヤードもやらない
ようだ。 トランプや花札、それにUNOもやらないのだろうか?
おもちゃ屋が街から消えて久しい。 学校でのクラブ活動も随分と少なくなったと聞く。
子供は遊びやスポーツを通して様ざまな経験をし成長する。 兄弟が少なくなり、人と
遊ばなくなった子はそうした体験も少なくなる。 勉強や習い事で成長すると思っている
のは大人の誤った幻想だ。
4月に入り新年度が始まった。 会社でも学校でも新しい1年が動き出す。
3月の天候が優れず季節がなかなか進まなかったが、この一ヶ月ですっかり姿を変える。
残雪が融け、さくらが開き新緑が芽吹く。 雪国の4月はドラマチックに変化する。
3月は別れの季節だが、4月になれば新たな出会いも始まる。
被災地も春めいて、四月の風のように確実に復興への動きが始まる事を願う。
カテゴリー:会長ブログ
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