会長ブログblog

2017.02.11

メンバーシップ

建国記念の日の今日、江戸時代から続く天下の奇祭「雪中花水祝」が行われる。

寒さ厳しきこの時季、還暦を迎えた諸兄が厳かな裃装束で正装し、越後堀之内の
八幡宮境内で、下帯一丁の新婿に頭から御神水を浴びせ子宝を祈願する荒行を行う。
今日は小出スキー場ではスキーカーニバルが行われるし、明日は29回目を数える
小出国際雪合戦の熱戦が繰りひろげられる。 雪国の冬は忙しい。

このところの話題はアメリカのトランプ大統領と東京都の小池知事にまつわるもの
ばかりだ。 正直言ってあまり愉快な話ではない。 今時の情報化社会にあって、
これほどまでに率直な発言をする人が、アメリカ大統領という強い影響力を持つ
立場に就いてしまい世界中が振り回されている。

小池知事は東京都という巨大自治体の行政体質を刷新しようとする心意気は分かる。
しかしながら、これまで衆参国会議員として25年にも及ぶ経歴の中で、ここ15年
は自民党に所属し、主要閣僚を3度も務めたからこそ政治家としての能力や度量も
磨いてこられたものと思う。 それにしては少し一方的かつ性急すぎはしないか。

ご自身も東京選挙区で自民党公認で出ていたのだから、今までの状況は認識して
いたはずだ。 築地の移転問題もなかなか前に進まない原因を歴代知事や担当職員に
求めたり、オリンピック競技場変更提案についても、経済的側面だけが強調され、
常に二極対立の構図を造り、勝負にこだわる姿は為政者としては馴染まない。

オリンピック会場といえばゴルフの霞が関カンツリークラブが話題になっている。 
女性会員を認めてないことがオリンピック憲章に触れるという事らしいが、今更と
いう感じだ。 そもそも会員制クラブの運営形態は会員自身が決めるものであり、
入会する人はルールを了解した上で多額の預託金を払ってメンバーになっている。

会員の代表が理事会だから、そこで決めたルールは絶対だし、会員制である以上
外部からとやかく言われる筋はない。 IOCも霞が関カンツリーのゴルフコース
としての価値で会場を選んだはずだから、単に競技施設として使うのが道理だろう。
既にオリンピック仕様にコースの改造工事も行っているのにだ。 

我が国での会員制クラブの在り方が問われているのだから対応は注目に値する。


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