会長ブログblog

2016.11.05

小出郷文化会館

♪ 秋の夕陽に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中で 松を彩る楓や蔦は ・・・ 

霜月を迎え、朝晩の冷え込みで気が付けば周辺の里山も日に日に色付きを増してきた。
月初の冷え込みで越後三山や荒沢岳を始め、標高1000mライン位まで一気に雪化粧が
施され、美しい初冠雪が見られた。 例年より2週間くらい遅かったせいか、3日には
2回目の積雪があり、晴れた4日の三山は白黒のコントラストを強めた。

現在の長野県中野市出身の国文学者、高野辰之は冒頭の「もみじ」や「おぼろ月夜」
「ふるさと」「春の小川」「春が来た」などの作詞家として有名だ。
高野の出身地ということでこれら有名な童謡や唱歌の舞台は長野県といわれる。
飯山市と小布施町に挟まれた地域で、新潟県にも比較的近い雪国でもある。

そんな土地で育ち、国民的唱歌でもある「ふるさと」をはじめ誰もが原風景として
持っている景色を歌に著した。 しかしながら、今ではウサギを追ったことも小鮒を
釣った経験もない子供が普通だろう。 それでも「ふるさと」は日本人なら誰でも
歌えるし、故郷や両親に対する思いを率直に表現している。

高野の歌は一貫して野山の情景を謳っていて町は出てこない。 山、川、里、野という
場所が彼の作詞の源泉だ。 25年程前、竹下内閣によるふるさと創生1億円資金が
全国の市町村に支給された時、温泉掘削や公共施設整備などに多くが利用された。
当時の小出町長は基金に積み立て 奨学金とまちづくり活動の資金として利用した。 

「小出町まちづくり研究会」の視察研修で宮城県中新田町へ行き、田園地帯の畦道を
バイオリンケース片手に「バッハホール」に向かう小学生の列を見て、音楽ホールが
地域の子供たちの情操教育に貢献している姿に感動して帰ってきた。
折しも、小出郷文化会館の建設計画が発表され視察の成果が表れる事となる。

今日は魚沼市小出郷文化会館の20周年記念コンサートと祝賀会が開催される。
自然豊かで静かな環境は良い音楽を演奏したり学んだりするのに適している。
フランスやスイス、ドイツやオーストリアでも美しい景観に囲まれた落ち着いた町が
音楽活動の拠点に位置付けられている。 魚沼も条件は整っている。

♪ 渓のながれに散りゆくもみじ 波にゆられて離れて寄って 赤や黄色の色様々 ・・・


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