会長ブログblog

2016.10.29

皇室

このところ一雨毎に秋が深まり肌寒い、気が付けばもう10月も月末を迎えている。

日曜日には5回目を迎えた「コシヒカリ紅葉マラソン」が開催され、全国各地から
大勢の選手が参加してくれた。 ハーフマラソンと10km、2kmのコースに分かれ
タイムを競ったり、仲間同士楽しく走ったり、それぞれのスタイルで駆け抜けた。
ゴール後は新米のコシヒカリおにぎりやキノコ汁などでもてなした。

火曜日には沿線住民で組織する「只見線元気会議」の主催による只見線視察ツアーに
参加した。 5年前の新潟・福島豪雨災害で不通となっている、只見~会津川口間の
流された鉄橋や雑草が生い茂る線路の様子を見て、5年の月日の長さを認識してきた。
紅葉が美しい鉄道路線で全国1位になり、雪景色や新緑も人気のローカル線だ。

ローカル線にしては延長が135kmにも及び過疎の中山間地を縫うように走る単線
だから、運行本数も少ないが故に不便で乗降客が少なく経営は厳しい
県境を跨るため管轄も新潟と仙台支社に分かれていることも復旧を難しくしている
要因かも知れない。 一日も早い全線開通を祈るばかりだ。

今週は俳優の平幹二郎の訃報が突然届いた。 映画、演劇そしてテレビでも活躍
した個性派で、又一人わが国を代表する存在感のある俳優が去り寂しい。
戦後の映画全盛期からテレビの時代へ、そして舞台芸術の新たな発展に貢献した。
緒方拳や三國連太郎もそうだったが、他に代役が利かない独特の役作りだった。

昭和が遠くなる感じがしていたら、今度は三笠宮さま逝去の報が届いた。
昨日の新聞で知ったが、皇族の中にあって唯一軍務経験があり満州での戦争体験を
持つ。 そうした経験からか当時の軍の体質を批判し平和主義を貫いた。 
歴史研究者として大学で活動し、皇室の在り方についても一石を投じた。

天皇陛下が生前退位の意向を示されたことで、俄かに皇室の在り方や退位後の名称、
皇室典範改正などが話題となっている。 125代にも及ぶ歴史ある天皇制を
どのように継承してゆくのか。 女性天皇は過去にはあったが今の制度では認め
られていない。 議論は緒についたばかりだが恒久的な制度を期待する。

秋の田の 刈穂の庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ (天智天皇)


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