会長ブログblog

2009.11.28

憂国忌

魚沼市観光協会では、奥只見郷ネイチャーガイドの登録ガイドさんが、
魚沼市内各所の自然案内をしている。
市内には、日本百名山の越後駒ケ岳と平ヶ岳の二峰を筆頭に、守門、浅草、荒沢といった
秀峰が多く、また魚沼から尾瀬へのルートが人気で、シーズン中は忙しい。

ネイチャーガイドは、花鳥風月やビュースポットの案内もあり、お客様にとっては、
地元の熟練から直接ガイドしてもらえる体験は貴重だし、
ガイドにとっても、自身の経験や知識を活かした仕事で、誇りと満足感が得られる。

大河ドラマ「天地人」の放映が先週で終了し、隣の六日町・塩沢はたいそう賑わった。
最終回では、守門の「目黒邸」が登場して、地元のエキストラの出演もあった。
来年は「坂本竜馬」に決まり、来週からはこの時間帯で司馬遼太郎の名著
「坂の上の雲」をやるそうで、NHKは四国モードに入る。

新潟県、JR東日本と観光協会では、ポスト「天地人」として、越後のミケランジェロ
「石川雲蝶」を紹介して行く事とし、雲蝶のガイド養成講座を開催し育成している。
雲蝶のツアーも好評で、「西福寺・開山堂」の天井絵と「永林寺」の欄間を案内し、
その後「目黒邸」に廻る。
そうなると、今度は「宮柊二記念館」も行きたいし、「小出郷文化会館」へも廻りたい。
そこで考えついたのが、魚沼市カルチャーガイドだ。

魚沼市には、縁の作家や歌人、文人も多くいるからそれらの勉強も必要になる。
良寛や貞心尼、長編小説「徳川家康」を著した小出出身の山岡荘八、
奥只見の魚を育てる会の名誉会長、開高健の北の又川に建つ石碑「河は眠らない」。
奥只見ダム建設当時の技師を主人公とする、三島由紀夫の小説「沈める滝」の
石碑は枝折峠の長峰に静かに佇む。
これら、多くの文化や人々の生き様を訪ねての散策は魅力的だろう。

小説や短歌、彫刻と表し方は様ざまなれど、それぞれの時代を生きた
それぞれの人生、クオリティーズ オブ ライフ(QOL)だ。
ただ生きるのではなく、善く生きる事、生きてゆく姿にこだわる事の探求がQOLだ。
11月25日は、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決した命日「憂国忌」だった。

散るをいとふ 世にも人にもさきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐
益荒男が たばさむ太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐へて 今日の初霜


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