会長ブログblog

2009.11.14

飲酒考

焼酎が一般に普及してから、人々の酒の飲み方が明らかに変わってきた。

以前は、「とりあえずビール」で始まり、その後は日本酒かウヰスキー。
2軒目のバーではジンかウオツカベースを10オンスかコリンズグラスで、
続いてラムかテキーラのカクテル、あるいはオールドファッションでバーボン。
興がのってカラオケへと流れるときは、ウヰスキーに戻る。 

これが現在では、いきなり酎ハイとかお湯割り焼酎で、そのまま延々と焼酎をあおる。
「水割り」と言えばウヰスキーの事だったのに、焼酎が当たり前になった。
日本酒やウヰスキーの出番が少なくなり、バラエティーが狭く楽しみが薄くなった。
面白く無い! 何時からこんな事になった?  

酒は飲んだ種類で酔い方が違う。 多くの種類を飲ると、酔いが深くなる。
種類の多さよりも、色々飲むことで量が増えるのが一番の原因だ。 
チャンポンは、悪酔いするからと敬遠されるが問題は量だ。
日本酒やワインを勧めても、「酔うから」という理由で断られる。
酔うから? 何のために飲んでるの? 

最近市民権を得てきたのは、ワインとハイボールだ。
ハイボールはリヴァイバルヒットだが、ワインは新興勢力?のなかで人気も実力も高い。
流通の変化と、葡萄産地の広がりに年数経過、何よりも醸造技術がワインを変えた。
ボルドーやブルゴーニュでなくとも、チリー、カリフォルニアは良いものが多い。
廉価でも、ハイクオリティーのワインが多くなり、ファンも増えてきた。

楽しい事、嬉しい事を演出し拡げてくれるのも酒の役割だ。
悲しい時、苦しい時、そして今日一日にケリをつけるのも酒の効能だろう。
酒が似合う偉人達、日本では若山牧水が有名で、中国なら李白。
ロシアにはエリツィンがいて、イギリスはチャーチル、フランスは大勢いるがランボーかな?
忘れてならない酒乱の代表ヴェルレエヌは、ジンかアブサンだろう?

都に雨の降るごとく わが心にも涙ふる 心の底ににじみいる この侘しさは何ならむ


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