2016.09.03
8月が往き9月に入った、コシヒカリも黄金色となり例年より早く季節が進む。
ついこの間まで7時を過ぎてもまだまだ明るかったのに、気が付けば夕暮れが随分
早くなった。 日が落ちると秋を告げる虫たちの鳴き声が往く夏を惜しむように
涼しげに或いは悲しげに響く。 雪国の夏がいつまでも続かないことを知らせる
ように、朝晩の涼風が季節の変わり目を知らせに来る。
毎年この時季になると思い出すのがパーシー・フェイス・オーケストラの
「夏の日の恋」だ。 元々映画「避暑地の出来事」のテーマソングだったが、
パーシー・フェイスのカバーの方がヒットし晩夏の名曲として定着した。
軽音楽とかムード音楽とかと呼ばれたインストルメンタルは一世を風靡した。
ポール・モーリア楽団の「恋はみずいろ」「エーゲ海の真珠」や「オリーブの首飾り」
ビリー・ヴォーン楽団なら「真珠貝の歌」とか「波路はるかに」、そして
フランク・チャックスフィールド楽団の「引き潮」など、ほとんどが映画音楽や
ポップスのカバーだが海がらみの曲は夏の夕暮れにはよく似合っていた。
海の音楽といえば忘れてならないのがハワイアンだ。 太平洋の真ん中に浮かぶ
ハワイは避暑地や観光地として有名だが、ポリネシア文化の中心地だ。
音楽は誰でも知っているスタンダード曲の数々、フラダンスは人気が高く
日本ではどこの町へ行っても女性の愛好家が多い。
ウクレレやスチールギターなどの楽器はハワイ発祥で世界中で演奏されている。
日本は古くからハワイとの交流があり、日系人も多く住んでいる。
昭和のムード歌謡ではスチールギターが編成されたグループが人気だったし、
ムームーを着てハイビスカスの髪飾りを着けた歌手、日野てる子もいた。
夏が過ぎようとしているこの時季だから聴きたくなる音楽がある。
喜納昌吉や佐渡山豊、りんけんバンドなど沖縄の歌だ。 勿論、ビギンに
元ちとせ、夏川りみ、最近では桐谷健太もいい。 今年は7月に
具志堅ファミリーが小出スキー場にサロンコンサートに来てくれた。
♪ 空の声がききたくて 風の声に耳すませ 海の声が知りたくて 君の声 ・・・
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