2016.08.20
今日と明日は大湯温泉祭り、来週は夏を締めくくる小出祭がやってくる。
大湯温泉祭りは熊野神社の祭礼で例年8月17~18日に行われていたが、
お神輿を担ぐ若者が参加出来ないという理由で昨年から三週目の週末に移動した。
同様の理由から本来の縁日ではなくお盆休みの期間にお祭りを行う集落も多い。
仏教の盂蘭盆に神社縁のお祭りを同時開催する感覚は日本人特有のものだ。
世界中で紛争の原因ともなっている一神教だが、八百万の神を奉る日本では
仲良く共存している。 旧暦や新暦7月にお盆を行う地域もあるが、圧倒的に
月遅れの8月15日にお盆を行う所が多い。 だから毎年この時期はお盆休みで
東京や都会から帰郷して家族と一緒にお墓参りをするのが習わしとなっている。
お盆休みはゴールデン・ウイークやシルバー・ウイークなど国民の祝日でも
ないのに、この時期に連続休暇を取るのが国民的な慣習となっている。
だから8月は祝祭日が無い月といわれても、あまりピンと来なかった。
山の日が11日に決まったのはお盆の休日を少し延ばす狙いからだ。
盂蘭盆会が伝わってきた中国や韓国では旧盆や旧正月は国民の祝日として
3日間程度の休日に位置づけられている。 だから日本と同様、その時期には
帰省列車や故郷へ向かう道路は大変な混雑となる。
祖先を敬い感謝する心は、儒教の影響を強く受けた国々の伝統となっている。
今週、元国土庁事務次官で全国総合開発計画(全総)による国づくりを推進し、
田中角栄元首相のブレインを務めた下河辺淳氏の訃報が届いた。92歳だった。
1962年から2005年までの5次に亘る全総を作った中心人物だ。
国土の均衡ある発展を目指し道路網や新産業都市を提案し高度成長の礎を築いた。
1982年に小出青年会議所を設立した時、記念講演に来ていただいた。
上越線の特急トキで小出駅に到着され、小出橋からの魚野川と越後三山の眺めを見て
「この町は必ず発展する、何故ならヨーロッパの地方都市で発展している所は
一応に景観の優れた町だからだ」と話された。
あれから30有余年、全総は国土形成計画に形を変え東京と地方の格差は拡がる。
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