会長ブログblog

2016.08.06

残暑見舞い

梅雨が明け、ようやく天候が落ち着いたら明日はもう立秋を迎える。

例年、立秋前後まで確認できる越後三山の残雪も、記録的な小雪だった
今年は7月中旬には既に姿を消していた。 魚沼コシヒカリも順調に生育し
例年よりも1週間から10日ほど早く7月下旬には出穂が始まった。
これからが残暑厳しい時季だけに出来が心配になる。

今週月曜に尾瀬沼に行ってきた。 遊覧船とバスで入る魚沼ルートで、
奥只見から沼山峠を経て尾瀬沼に至るコースだ。 
尾瀬沼の長蔵小屋から三平下まで足を延ばして少し遅い昼食にした。 
三平下からの燧ケ岳は沼の真正面に構えバランス良く見える。

道中の山々を見るにつけ森林の美しさを再認識した。 ここ数年ナラ枯れや
マイマイガの大量発生などにより、部分的に枯れていたのだが、今年は全く
枯れ枝が見えず山全体が深い緑に覆われている様子が見事だ。
小雪が良かったのか、天候が安定していた所為か本当に綺麗だ。

夏の緑が良いということは秋の紅葉も良くなるはずだから、期待できる。
奥只見のトップシーズンは本来秋で、美しい紅葉で賑わう。
標高750mの湖上には赤や黄色の広葉樹と稜線を走る針葉樹の緑が
絶妙のコントラストを造り、晩秋には山々の頂上付近の初冠雪が彩を添える。

魚沼市は自然の豊かさや広大さでは国内屈指の地域といえる。
尾瀬国立公園や越後三山・只見国定公園、浅草岳エコ・ミュージアム。
深田久弥の日本百名山に数えられる越後駒ケ岳や平ケ岳をはじめ、
荒沢岳に守門岳など一市内にこれだけの資源を有する所は稀有だ。

来週は新しく制定された「山の日」がくるので、例年より早いお盆休みに入る。 
お盆とお正月は故郷をはなれた家族が戻り、先祖のお墓に参り自身の出自を
確認する大切な時間だ。 故郷の山はいつも変わらぬ姿で迎えてくれる。
いつまでも誇りに思えるふるさとを維持することも私たちの大きな使命だ。

簗の簀に 鮠数十尾走りくる 水に真向ひその背を並ぶ  (柊二)


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