会長ブログblog

2021.09.11

ワンダフル・ワールド

今日は9月11日、あのニューヨーク同時多発テロから20年の歳月が流れた。

貿易センターのツインタワーに相次いで衝突する2機の旅客機。黒煙に包まれ
上部階は燃え落ち、次第に下層階も崩れ落ちる様子が実況中継された。乗客乗員、
ビル内外の人、警察や消防、救急隊員など一瞬にして2977人が犠牲となった。
民間機をハイジャックし高層ビルに突っ込む自爆テロは世界中に衝撃を与えた。

その報復から始まった、アメリカ軍のアフガニスタン侵攻が先月末で終わった。
20年もの時間をかけアフガンに駐留したが、代償の大きさに比べ得られたものは
何だったのか?ベトナム戦争でサイゴンが陥落した時の教訓は活かされなかった。
宗教や信仰心により命を賭す事を厭わない、人類の最強の敵は矢張り人間だ。

13日間に亘り熱戦が繰り広げられた2020東京パラリンピックも5日の閉会式
で幕を閉じた。パラアスリートたちのパフォーマンスは人間の可能性に限界は無い
事を教えてくれた。閉会式ではジャズプロデューサーとして活躍したボブ・ティーレ
の作詞・作曲による反ベトナム戦争の名曲「ワンダフルワールド」が合唱された。

奥野敦士がサッチモ張りの渋い声で感情豊かに歌いあげ、高校生のわたなべちひろの
澄んだ歌声がパリへと繋いだ。2021年の東京パラリンピックの閉会式に採用
された意味を考えると、戦争へのアイロニーでは無く、歌詞そのものを素直に受け、
文字通り「この素晴らしき世界」を表現したものに感じられた。

日本では、HONDAワンダーシビックのCMで使われリバイバルヒットし、多くの
ミュージシャンによりカバーされた。私たちは戦後世代と呼ばれ、この前の大戦後
に生まれ育った戦争を知らないと云われた世代だ。しかし、ベトナム戦争やその後の
様ざまな戦争や紛争を見てきた、反戦のプロテストソングで育った世代でもある。

新型肺炎による新潟県独自の特別警報が全県に発出され、先週末から16日まで
飲食店への時短要請が出された。小出の街で夜9時を過ぎて賑わうのは、学習塾
周辺の送迎車列だけだ。感染予防は特定の業種や行動だけを規制するのでは効果も
限定的になる。通常生活を続けながら出来る防疫に取り組まなければ長続きしない。

♪ I see trees of green red roses too ・・・ What a wonderful world


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