株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

消えゆくもの

9月に入った1日は最高気温が20度を下回り10月下旬並みの肌寒さだった。

魚沼コシヒカリの稲穂も黄金色に色付き、頭を垂れながら刈り取りを待っている。
連日テレビ中継されるパラリンピックも明日は閉会式を迎える。障がいの種類や
重さで22競技539種目に分けられるが、陸上競技や水泳は1競技に10以上
の分類があり、出来るだけ公平になるよう種目分けされている。

新型肺炎の感染拡大が続き、緊急事態宣言が21都道府県に、まん延防止措置が
12県に発出され、都道府県全体の7割を超えた。新潟県も全県対象に独自の
警報を出し、昨日3日から飲食店の営業時間短縮などが要請された。ワクチン接種
も進むが、感染力の強い新型株も次々に出現し、当分この戦いに終わりが見えない。

先日のNHKラヂオ「竹内陶子のごごカフェ」ゲストは歌手のなぎら健壱さんで、
写真の話から、街から消えてしまったものや、見掛けなくなったものなどに話題が
及んだ。なぎらさんは東京木挽町の出身で下町文化や人間観察に造詣が深い。
可笑しくて、やがて哀しい、消えゆくものへの拘りは誰よりも強い。

ここ数十年、見なくなったものとして、風呂屋、伝書バト、駅のホームにあった鏡、
アドバルーン、路上でのキャッチボール、駅の伝言板、内向きに付ける女性の腕時計
などを挙げていた。同世代なら何れも覚えのあるもので、生活様式の変化やより便利
な道具の登場で、社会から必要とされなくなったものたちだ。

考えてみれば他にも最近見なくなったものは多々ある。かつて火を使うコンロでも
ストーブでも大概マッチで着火したが、今では多くが自動着火装置に変わり、居間や
台所からもマッチは消えた。携帯電話の登場により、固定電話や公衆電話が無くなり、
駅の伝言版同様、新聞の尋ね人欄やデジタルカメラまでもが取って代わられた。

アドバルーンは都会の空に浮かんで、新規開店やセールを知らせる広告媒体として
よく使われた。セスナ機による空からのチラシ撒布というのもあった。ラヂオや
テレビが普及して以降、企業CMはメディアが主体だったが、最近ネット広告に代わ
られつつある。技術革新のスピードは速く、今後モノの寿命は益々短くなる。

そういえば、農業の機械化のお陰か、腰の曲がったお年寄りも見かけなくなった。