2021.07.24
♪ 麦わら帽子はもう消えた 田んぼの蛙はもう消えた それでも待って ・・・
いよいよ夏休みが始まり、2020東京オリンピックも昨夜開会式が行われた。
夏休みとオリンピックというビッグイベントが同時に始まり、本来なら特別な
祝賀ムードに包まれているはずだが、緊急事態宣言下の東京は賑わいを失って
スポーツの祭典の開幕に似合わない静かな時間が流れている。
32回目を数える近代オリンピックの歴史で、複数回開催した都市はロンドンと
パリ、アテネ、ベルリン、ロサンジェルスそして東京だ。前回1964年の
東京大会は、戦後復興から立ち上がり、東京の街が近代都市へと作り変えられ、
国民生活も電化製品の普及などで大きな進歩を遂げたきっかけを造った。
私は小学校5年生で、幸運にも柔道とサッカーの試合を観戦することが出来た。
当時、小出から上野までは上越線で片道6時間余りを要した。東京は遠い街
だった。新潟県は国民体育大会の会場だったが、秋のオリンピックのため、
春に国体を行った。そのお陰で、あの新潟地震の前に無事大会は開催された。
大相撲名古屋場所は久々に横綱白鵬と大関照ノ富士による全勝決戦となった。
場所後、照ノ富士の横綱昇進が決まり、白鵬も45回目の優勝を全勝で飾った。
照ノ富士の昇進は直前3場所を見れば文句なしだが、白鵬の相撲は物議を醸した。
解説の北の富士も舞の海も白鵬の14日目と千秋楽の取り口に苦言を呈した。
確かに、14日目の立ち合い位置は土俵の端まで下がり、真面な立ち合いを避け
大関正代に力を出させず、組み手で勝る器用さだけであびせ倒した。千秋楽の
照ノ富士戦も立ち合い顔前に左手をかざし、いきなり右からのかち上げで機先を
制し、体制整わぬ照ノ富士に無理な小手投げを打ち勝負を決めた。
相撲の取り口というより、相手に力を出させない奇策や関節技で無理やり勝利を
掴んだ相撲だ。6場所連続休場で進退をかけた名古屋場所だったが、13日目まで
で横綱の仕事をし、再起は十分評価出来た。それなのに、終盤2日間の相撲は
それまでの評価を覆すに足る、横綱らしくない取り口だった。残念。
さあオリンピックだ、選ばれしアスリートたちのパフォーマンスを存分に楽しもう。
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