会長ブログblog

2021.06.12

カバー・ヒット

♪ 雨に濡れてた黄昏の町 あなたと逢った初めての夜 二人の肩に銀色の雨 ・・・

永六輔作詞、中村八大作曲のいわゆる六八コンビによる「黄昏のビギン」は梅雨時季の
歌だ。水原弘が昭和34年に、第1回レコード大賞に輝いた「黒い花びら」に次いで
同年リリースしたが、ヒットしなかった。平成3年、ちあきなおみのカバーがテレビ
コマーシャルに使われ、リバイバル・ヒットとなった。

昭和歌謡の中には、カバーにより日の目を見た曲も多かったが、アメリカのポピュラー
・シーンやジャズ・シーンで、スタンダード・ナンバーと呼ばれる曲ならクラッシック
音楽同様、歌い手の歌唱力や表現力が問われる。エルビス・プレスリーやレイ・チャールズ、
フランク・シナトラなどの他、カーペンターズもカバーヒットが多い。

日本では桑田佳祐や松任谷由実、中島みゆきなどの曲は、多くのミュージシャンが
カバーしている。メロディー・メイカーとしても知られる彼ら彼女らは、後にセルフ
カバーでヒットするというパターンも定着している。J-ポップの若いシンガーも
昭和歌謡の佳曲を歌い、リバイバルさせたりしている。

ラヂオの生放送で流れる曲は季節感のある選曲が多く、雨の季節限定の曲が流れる。
この程、アメリカン・ニュー・シネマ「明日に向かって撃て」の主題歌「雨に濡れても」
を歌ったビリー・J・トーマスの訃報が届いた。「雨に濡れても」もこの時季には
必ず選ばれる曲で、映画の主題歌は何時迄も映画と共に想い出に残る。

2度目の東京オリンピック開幕まで40日余りとなったが、開催や運営を巡り賛否が
交錯し、盛り上がりに欠ける。オリンピックは立候補により開催地が決まるのだから、
東京発で中止や延期は基本的にはあり得ない。プロスポーツの試合は国内外を問わず、
開催されており、その熱戦振りは毎日のニュースで報道されている。

オリンピックだけが特に危険な理由が分からない。東京は間違いなく世界の先進都市
の一つで、感染対策にしても世界最高水準の取り組みを行い、選手や観客の安全確保は
可能なはずだ。いたずらに不安を煽る報道や、政局絡みで国民の不安につけ入る政治家
は論外だ。より安全に開催するための方法を考え、復興オリンピックを成功に導こう。

♪ 傘もささずに僕たちは 歩き続けた雨の中 あのネオンがぼやけてた ・・・


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