2021.05.01
♪ 夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘み ・・・
5月に入り、周囲の山々のブナやナラなどの広葉樹は、軽やかな黄緑色の若葉が
一斉に芽吹き生命力に満ち溢れている。魚野川の小出橋左岸堆砂地には、川柳や
沢ぐるみが林形を成し野鳥の隠れ家を造っている。食卓には、コゴミ、ウルイ、
ウド、木の芽などが並び、この時季限定の山の恵みに感謝する日々だ。
大型連休が始まったが、東京圏や関西圏を始め全国的に新型肺炎の第4波が拡がり、
不要不急の外出を控えるよう各都府県知事らが呼びかける。だから旅行はおろか、
飲食店の営業時間短縮やアルコール類の販売自粛要請も出されるが、居酒屋や
バーで酒類が売れないとなれば、時間短縮ではなく休業するしかない。
区職員が飲食店や繁華街をパトロールし、自粛指導する様子がテレビで流れるが、
何かしら違和感を覚える。若者や仕事の同僚が、仕方なく公園や駅前で缶ビール
を飲む事も批判されるが、狭いアパートの一室に集まって飲る方が余程良くない
と思う。新型肺炎も怖いが、監視社会も決して好ましくはない。
一昨年までゴールデン・ウイークは、国内外を問わず旅行に出掛ける期間だった。
海外は基より、国内も県境を跨ぐ往来は自粛せよと呼びかけるが、高い山脈や海峡
などが挟まれる県境なら分かるが、千葉と埼玉や岡山と兵庫など平坦な県境の場合
ウイルス感染にどのような関連性が有るのか、理解し難い。
振り返れば昨年の今頃も、緊急事態宣言が出され同じ話をしていた。という事は
この一年、わが国の新型肺炎対策はほとんど進展を見なかったことにもなる。
デジャヴ=既視現象だ。国産ワクチンを持たなかった事が最大の原因だろう。
一日も早く全国民にワクチン接種が行き渡ることが望まれる。
ゴールデン・ウイークは、元々映画興行のヒットが発祥の造語だが、我が国の
映画興行ランキングで上位に入るのはアニメが独占している。新型肺炎禍により
封切り延期や、DVD・ネット配信が主流となって残念だ。映画館での大画面や
音響を通した感動の共有が失われてゆく。連休には是非映画館に足を運ぼう。
春宵一刻値千金 花有清香月有陰 歌管楼台声寂々 鞦韆院落夜沈々 (蘇東坡)
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