株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

生産過剰

この一週間で小出辺りの残雪もほゞ消え、サクラの花もほころび満開までが早い。

今春は豪雪地特有の雪の上で開花する、雪上ザクラを市内あちらこちらで見る事が
出来る。滝ザクラで有名な福島県三春町は、桜、梅、桃が同時に咲く事が町名の
由来と聞いたが、魚沼では更にコブシや水仙も一斉に咲き、賑やかに春が進む。
雪のため冬期間通行止めの国県道も、割り込み除雪が始まり再開通に向け動き出す。

農地も大部分が顔を出し、もうじき農作業も始まる。雪国では半年近くも雪に埋もれ
営農期間が限定される。だから、人気の魚沼産コシヒカリが他産地に比べ高価でも、
米の単作農業では所得は決して高くない。南国生まれの米の生産には北限があり、
寒冷地では生育が難しかったが、品種改良が進み今では全国で生産されている。

新型肺炎禍により、外食産業が営業時間短縮や休業に追い込まれ著しい不況となった。
その影響でお米の消費が激減し、今年も主食用米が余るという。米価を維持する為、
加工用米や飼料用米に変えるよう指導が入る。主食米以外に補助金を付けて、収入を
維持して多用途米の生産を奨励するという。適地適産が進まないのも一因だ。

しかし、この話には素直に理解できない部分がある。レストランや料理店で消費する
お米が少なくなるのはその通りだ。でも日本人は外食以外ではお米を食べないかと
いえば、そんな事は無い。家庭でも食べているはずだ。業務用食品はお米に限らず
残飯として大量に廃棄処分されるのが現実だ。

外食産業や中食ともいわれるコンビニのおにぎりや弁当の廃棄は日課となっている。
満足な食事が摂れない国もあれば、日本のように飽食で、余った食事を毎日棄てて
いる国もある。当然の事ながら、お米の消費量にはそうした廃棄される分も含まれて
いる。その一方、我が国でも子どもたちの13%余りが貧困で苦しんでいるともいう。

こんな事が、日々繰り返されているのなら、その状況をこそ見直すべき時だ。
日本の食料自給率は約40%。60%を輸入に依存している国で、主食が余る
というのは不合理な話だ。需要に合わせた産品を供給するのは、あらゆる産業に
共通して言えることだ。市場を無視した作物が売れ残るのは当然の結果だろう。

堅香子の 花咲く北の越の野を おもひて雪の 消えん日を待つ (柊二)